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200文字小説集

親切な人3(200文字小説)

作者: 日下部良介

「これを持って行くといい」

「私はあなたを知らないわ」

「いいんだ。僕は君に恋をしたんだ」

 そう言って彼は彼女に傘を手渡した。


 そして、今日も雨が降った。

 彼女はまたそこに居た。

「これを持って行くといい」

 彼は彼女に傘を手渡した。

 その直後、誰かが不意に彼の腕を掴んだ。

「あんたが恋をしたのは私でしょう!」

「あれ?」

「手当たり次第に声掛けてんじゃないわよ!このエロ幽霊!」


 それ以降、彼がそこに現れることはなかった。





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― 新着の感想 ―
[一言] 拝読しました。 これは実話ではないですよね。
[一言] ひと時のときめきを忘れられない。 そう言いつつ、彼は忘れてたんでしょうね。 そして、まさかもう一度会うことになるとは……。 とりあえず、合掌。
2015/04/16 19:19 退会済み
管理
[良い点] 原点に立ち返って、本質的疑問、根源的疑問を呈します。 幽霊が傘を持った 腕を掴まれた ここなのですよ。 これだと、電車の中でいけないことをする幽霊もでてきます。 ひきずり降ろされて手錠…
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