ポケットに入れて部屋に持って帰ったら、三日後、親にバレて叱られた。
仄かな灯りはゆらゆらと揺れ、手を伸ばすと少し遠ざかった。
大きな公園の端、街灯の射さぬ一角。
塾の帰りに近道をし、ちらちらとまたたくそれに気付いた。
僕が動きを止めたので、あちらもそれ以上動かず息をひそめている。
鞄からキーホルダーを外す、チャリ、と微かな音に、ピクリと反応を見せる相手。
にっと笑ってしまう。
チリ、チャリチャリ。
てし。
揺れるキーホルダーに釣り込まれ、ふわふわの子猫がようやく闇の中から現れた。