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迷車両で行こう18

うP主:昭和36年10月1日。この日鉄道史に残るダイヤ改正を国鉄は行った。通称「サンロクトオ」ダイヤ改正である。このダイヤ改正で全国に「特急こだま」・・・。「特急やまびこ」・・・。「特急つばめ」・・・。もっとこれ以外にもたくさんある。その列車が一気に日本全国を走るようになった。だが、このダイヤ改正をやる以前の問題を国鉄は抱えていた。

「あっ。それって国鉄はこんがり焼けはじめたってことですか。」

と聞いたのは誰か。683系だ。

「お前さぁ。このときにはまだ国鉄は火の車ではなかったぞ。火の車じゃない代わりに、このとき国鉄は僕を走らせるうえで問題を抱えていたんだ。」

それに答えたのは485系。パノラマグリーンなのは目をつむるとして・・・。

「えっ。国鉄って焼けてる意外に問題抱えていたの。」

うP主:それを今から説明しようと思ったのに。何してくれてんだよ。ちょっと表でなさい。・・・話が進まないから、説明するけど、国鉄は当時ものすごく遅い列車が東海道本線とか。そう。新幹線が開業する前。つまり、もう列車を増やせなくなった路線に普通ぐらい遅い列車がチンタラ走行していた。その普通ぐらい遅いチンタラ列車はというと、貨物列車だ。

「えっ。貨物列車。貨物列車って確かに邪魔になるときありますけど、普通ぐらいにチンタラ走行しているのはありませんよね。チンタラ止まってるのはありますけど。」

お告げ:チンタラ止まってるとか。それって、お前らが遅れるのがいけないんだろ。そのおかげで、俺たちはチンタラ止まることを余儀なくされてるんだからな。二度と線路使わせないとか言ったら、今度お前を魔改造して、コンテナ載せれるようにするぞ。

「・・・。」

うP主:そのチンタラ走行をやめたいと思っていたんだよ。なぜかっていうとね。分かりやすいように新幹線に例えるよ。まず、貨物列車のことを「こだま」。「雷鳥」やこのダイヤ改正を気に増やされた特急列車を「のぞみ」として考えるね。このことを頭の中に入れていただいて、話をすると、「のぞみ」が「こだま」を新横浜から名古屋まで抜くことがなかったと言いたいのよ。

「「のぞみ」が全然飛ばせなさそうだから、「のだま・・・」だな。ワラワラ」

「うわぁ。貨物列車に特急が邪魔されて、全然飛ばせないとか。あり得ねぇ。120キロで気分爽快にさせる気はないのか。」

「そうだよ。私たちが生まれたときはすでに気分爽快にだんだんなっていたけどね。」

うP主:まぁ、特急列車が気分爽快で本線を飛ばせるようになるためには貨物列車の高速化が必須だった。さっきから貨物列車がチンタラ走行しているとか言っているけど、どれぐらいのチンタラ走行だったかというとね、最高速度が65キロ。

「えっ。今の貨物列車ってそんなに遅くないですよね。桃○太郎を見ていると相対速度は200キロぐらいに感じますけど。」

「そうさ。ていうか、君はいつになったらわかるんだ。ようはこの時高速化されたってことだろ。今の貨物列車の最高速度は100キロ。荷物の関係でいけば110キロとか行く列車だってあるんだぞ。まぁ、それは体重が果てしなく軽いという意味でだけど。」

うP主:それにこの時期には世界で道路を完全無視した国の道路も少しはよくなってきていてね。たまに大きくクラッシュして、その間にいた乗用車に巻き添えを食わせる大きなトラックが段々を日本に進出。いや、煙をたくさん出す四日市のコンビナート・・・。あっ。違った。牧之原の工場とかから出てきはじめていた時よ。そして、その排気ガスを大量に出して、地球温暖化に果てしなく貢献するトラックに荷物を取られるのはよくないと思った国鉄は、こういうことも含めて、貨物列車の高速化を決定。コキ10000という時速95キロ対応の貨車を制作したりしたのよ。

「あれ。このときにはまだ「たから」が全国に浸透していませんよね。」

485系。

うP主:その通りよ。つまり、全国で時速95キロで走ることのできる貨物列車は日本全国ごく一部。他の地域は時速65キロでチンタラ走行する二軸貨車。いわゆる、車両の軽自動車が数珠つなぎで線路を往来して、特急列車の行く手を阻んで、特急料金ボッタクリじゃねぇかと言わせていた。この状態では特急料金要らなくねと言うとても経営に響く話になってしまうので、国鉄は貨物列車を高速化して、どうしても特急料金を取りたいと思った。

「あのぉ。さっきから貨物列車の高速化ではなく、特急料金を取りたいがために、貨物列車を高速化したという話に近くなってきていますが・・・。」

「まぁ、半分は当たっているんだから、黙って聞いていなさい。」

うP主:てなわけで、国鉄はこのチンタラ走行の二軸貨車を高速化するために、台車をちょっとだけ変えた。そのちょっと変えたおかげで、二軸貨車を使った貨物列車は時速75キロにスピードアップすることができたわ。でも、すべてがそう行くわけではないというのが現実。なぜなら、二軸貨車の中には構造的に台車を魔改造できないものがふつうに存在していたのだ。つまり、魔改造されない二軸貨車を連結する貨物列車は時速75キロで走ることができる貨車を連結していても時速65キロでのチンタラ走行を余儀なくされる。まぁ、それも時速95キロ対応のコキ50000が製作されて、ほとんどなくなったんだけどね。

コキ100:うわぁ。コキ50000先輩って、そんな国鉄の汚い考えで投入されていたのか。今度問い詰めてみよう。

うP主:でも、国鉄は貨物列車を高速化したおかげで、特急料金を取ることができたのよ。

「うP主さん。今回は本当に何が言いたかったんですか。」

うP主:半分私にはわからなかったわ。まぁ、簡単に言えば、貨物列車がチンタラ走行していたってことよ。

お告げ:いい加減。お前だけのワンマントークやめにしないか。

うP主:・・・てめぇ。後でデュエルだ。

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― 新着の感想 ―
[一言] そりゃー、機関車も変えんとどーにもならんこの頃はまだほとんど蒸気機関車だもの、貨物は。ゴイチとかゴハチとか下手するとクンロクやらジューイチが貨物引いとるもん。 ニコニコで貨物列車日本縦断で…
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