突撃隣のかっぱ巻き
「突然ですが、ここで!!」
「突撃インタビュー!!」
「いぇ~い」
河童たちが盛り上がっています。どうやら、突撃インタビューを始める模様。どこからあんな小さなマイクを仕入れたのやら。
「やたら僕らの言動を説明的に実況してくれるそこのナレーター!カモンー!」
・・・なんと、僕にインタビューする気なのだろうか?
「だって、この川って僕ら以外にいる人と言えば、あんたくらいだしー。」
だから、ナレーターがキャラクターと会話するのはおかしいんだってば・・・。痛い人だと思われたらどうするのっ
「そんな難しいお話、わかんないなー。一文字で分かりやすくまとめれたら理解してあげよう。」
それは無理だ。むちゃな要求にも程が・・・
「僕らに付き合っちゃう方が楽でしょー、ほれほれ。」
はいはい、付き合いますよ。実況しながらになりますけどねー。
「わーい!じゃぁ、さっそく質問しちゃいます!ズバリ、あなたは誰ですか?」
雇われの身のナレーターさんです。河童好きさんの頭の中に住んでますよ。
「僕らの事は好きですか?」
2問目なのにいきなりな質問をしてくる河童たちである。
もちろん好きですよ、河童好きな人の脳内に住んでいる僕が河童嫌っていてはしょうがないですからね。
「じゃぁ、好きな食べ物は何ですか?」
質問が支離滅裂だなぁ。きっと突撃インタビューをしてみたかっただけなのだろう。
好きな食べ物・・・えっと・・・そう、かっぱ巻きが好きですね。大好物です。寿司屋に行くと一番最初に注文するくらい好きですね。
「「「河童・・・・・巻き・・・・!?食べるの!?河童を!?」」」
アレって、味気ないように思うかもしれませんが、実はそうでもないんですよ!醤油の味がとてもよく合うのです。あと、あの食感が何とも言えませんね。あぁ、食べたくなってきたな・・・かっぱ巻き・・・。
「やばい、食われるぞ!!」
「こいつはやばいー!!」
「いやーーーー!!」
キュウリとお米の組み合わせって、素敵よね。
今度寿司屋さんにでも行くかな・・・。
・・・あれ??いつの間にか河童たちの姿が見当たらない。飽きて帰ってしまったのであろうか?僕も帰って寿司屋に行こう。
★
「・・・何だそれ。」
「末っ子の河童巻き平和ver.!」
「布団に巻かれる幸せ~」
えへ、私は大好きですよ、かっぱ巻き。寿司屋の王道とまで思ってます。
河童たちは河童を巻いて食べるものだと勘違いした事になってます。分かりにくかったらごめんなさい。