長男と末っ子
長男が末っ子河童をいじめる・・・
「とう、ダイエットボール!!」
「キュムッ!!」
そう言って玉乗りしながら末っ子河童を潰して進行する長男河童。彼曰く、
「玉乗りとか余裕だしー!」
・・・長男が末っ子をいじめる。
「ちょ、熱湯はやばいって!!皿割れるって!ボク死んじゃうって!!」
「そう言って死んだ河童はいないよー、まってー」
大騒ぎしながら、熱湯の入ったやかんを持って末っ子河童を追いかけまわす長男河童。その次男河童曰く、
「そりゃ、先代には熱湯かぶって皿割った間抜けな河童いなかったもん。」
・・・・・・長男が末っ子を・・・
「はい、これあげる。」
「わ、お花だ!可愛いねぇ。」
時々可愛がる。川の近くに咲いていた綺麗な花をあげたようだ。次男曰く、
「何だかんだ言って、末っ子大好きな天邪鬼河童なんだ、兄さんは。素敵だろう・・・」
「ぎゃーーーーー!!蜂出たーーーーー!!」
「・・・・・・・」
あまり素敵とは言い難いが、コレもまた愛情か。
「あのねぇ、兄さん。今日は仲良しっぷりを見せるんじゃなかったの・・・。アレじゃダメだろ。」
「コレも愛情表現!僕のおかげで、可愛い弟もかなりたくましくなったよ!」
「歪んだ愛だな、おい」
そんな話をしている兄たちの後ろでは、なるほど、末っ子河童が
「いーーーやーーーーー!!」
などと言いながら、ハエ叩きを片手に蜂を追いかけまわしていた。確かにたくましい。
すべて長男河童の計算か・・・。