第3話 女神?
「うっ…はあーはあーはあー」「このひと昼間の?ドレシー?何処に行くの?」「薬草を、ちゃちゃはこのひとを見ていて」
「臭いにゃ」「ギーコギーコ」「魔法で治せないの?」「治せるよ、でもぴんぴんして此のひとが帰ったらおかしいでしょ?」「助けてもどうせ戦場で命を落とすんじゃ」そうかもしれない、此処で見捨てても…「目覚めが悪いからね」この傷は…、仕方ない。
ドレシーが翳した手のひらから淡い光が…そして其の光は蝶に姿を変えて飛び立ったのである。
「さあ行くよ」「行くよって何処にさ」
ドレシーの腕を掴む若者、「め、女神さ…ま…。」「女神様だって、あはははは!」コツンッ!「痛って!酷いよう…あはははは死神の」コツンッ!「痛って!」「さあ行くよ」「此処に置いてくの?獣の餌になるだけだよ」「うっ!…。」仕方ないこの男が目を覚ますまで。―――。
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(チチッチチチッ)此処は…、傷の手当が…、「起きたわね」「…。し、死神!」「にゃ!」コツンッ!「さあ、ちゃちゃ行くよ」「まっ、待ってくれ!君が僕を…」「…。」「ありがとう」
この若い男は、この国の王様なのだそうだ。先代、先々代は父親と兄で、ふたり共、戦死したそうだ。「あなたは戦場で何をしているんですか?」「戦場跡地ね」「跡地で」はあー。「未練を断ち切っているの」未練を…。「あなたは魔女様?」「そうね、最近は戦場の死神って言われてるみたいだけど」「にゃにゃにゃにゃ」コツンッ!「にゃっ!」忘れていた!「はい」手を差し出すわたし、手を添える男「…?」「違う!お金よ!お金!わたしはタダ働きはしないの」「そうかそうだよね!…えーとっ、すまん、今は持ち合わせが…城に行けば、君は恩人だし…。」




