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2度目の人生に希望の花束を  作者: 璃空 藍
第1章 転生と学園生活
1/8

プロローグ また死ねなかった

初投稿です!!対戦よろしくお願いします

これまでにも趣味で小説書いたことはあったんですけど(黒歴史)、こうやって表に出すのは初めてなので少し恥ずかしいです……早く慣れなきゃ

 死にたい。

 生きている価値なんてない。


 そんなことできるわけないのに、楽に死ぬ方法を探してしまう。


 起きたらご飯を食べて学校に行き、勉強をして友達と談笑して……その繰り返しが楽しいのかと言われたら、正直あまり楽しくない。

 それに、クラスのみんなはお互いのことを優しいと讃えるが、時々人を笑ったり、陰口を叩いたり、きつい口調を使っているところを見かける。本当にあの人たちは優しいのだろうか?と時々疑う。


 帰ったらまず、スマホをつけてクイッターを開き、恋人のDMを開く。

 今日も返事は来ていない。


 私の恋人はある時を境目に連絡が取れなくなってしまった。

 彼――ムネに何があったのか心配でならない。スマホが壊れたぐらいなら「災難だったね」で終わらせることができただろうけれど、とてつもなく悪い予感がする。

 しかも、私よりムネと付き合いの長い友達が、メッセージの既読はつかないし、電話にも出てくれないと言っていて、尚更心配になる。


 自分にできることは何もない。


 そう思いながら溜息をついてスマホを閉じ、読んでいる途中だった本を読み始めた。


 お風呂上がりにまた本を読んでいると、突然電話がかかってきた。ムネの友達のナイトからだ。


「どうしたの?」

『アヤっち!落ち着いて聞いてくれ、落ち着いて……心の準備を』


 確実に落ち着いていない言い方だ。


「私は落ち着いてるから。ナイトが落ち着いてよ」

『ああ...そうだね、ごめん』

「それで、何を聞けって?」


 ムネに何かあったのだろうか。すでにスマホを持っていない左手が冷や汗をかいている。


『ついさっき、ムネに電話をかけたら、ムネの叔母さんが出たんだよ……それで、それで……』

 ナイトのこえがどんどん涙声になるのがわかる。


『ムネはビルの屋上から飛び降りて、その……死んだって……』


「……え?」


 スマホが手から滑り落ちる。ナイトのアヤっちと呼ぶ声も無視して机の引き出しへと向かう。その中にあったのは――彩世(あやせ)が昔、首を吊ろうとして買った、すでに輪っかに縛ってある縄だった。


 部屋の机の椅子を引き、

 その椅子に乗って天井の照明に縄をかけ、

 そのまま首に縄をかける。

 ナイトの慰める声も無視して、

 椅子を蹴り、

 力を抜く。



 ――20XX年4月2日 菊川 彩世(きくがわ あやせ)、首を吊り死亡。



 ……ここはどこ?真っ暗で何も見えない……


 そうだ。私は死んだんだ。死ねたんだ。やった。

 これでもう、私を愛してなんかいない親にも、優しいフリして人を騙す学校の人達にもおさらばだ。


「産まれた!産まれたぞ!女の子だ!頑張ったな、ルイカ!」

「ありがとう、リドル……きっとこの子は、優しくて立派な子になるわ……」


 なんだろう、この声?誰かが産まれた?


 ――そうか、私は生まれ変わったんだ。これが転生というやつか。


 でも、私はまた生きなければいけないの?ムネがいない世界で?そんなのあんまりだ……


「あぎゃあああああ!うぎゃああああ!」


 やはり私は生まれ変わってしまったんだ。

 また、死ねなかった。


初投稿でした!!対戦ありがとうございました

1話1話の長さはどれぐらいがちょうどいいのか、言葉の使い方や文章の構成などなど……まだまだわからないことだらけですが頑張ります!

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