プロローグ また死ねなかった
初投稿です!!対戦よろしくお願いします
これまでにも趣味で小説書いたことはあったんですけど(黒歴史)、こうやって表に出すのは初めてなので少し恥ずかしいです……早く慣れなきゃ
死にたい。
生きている価値なんてない。
そんなことできるわけないのに、楽に死ぬ方法を探してしまう。
起きたらご飯を食べて学校に行き、勉強をして友達と談笑して……その繰り返しが楽しいのかと言われたら、正直あまり楽しくない。
それに、クラスのみんなはお互いのことを優しいと讃えるが、時々人を笑ったり、陰口を叩いたり、きつい口調を使っているところを見かける。本当にあの人たちは優しいのだろうか?と時々疑う。
帰ったらまず、スマホをつけてクイッターを開き、恋人のDMを開く。
今日も返事は来ていない。
私の恋人はある時を境目に連絡が取れなくなってしまった。
彼――ムネに何があったのか心配でならない。スマホが壊れたぐらいなら「災難だったね」で終わらせることができただろうけれど、とてつもなく悪い予感がする。
しかも、私よりムネと付き合いの長い友達が、メッセージの既読はつかないし、電話にも出てくれないと言っていて、尚更心配になる。
自分にできることは何もない。
そう思いながら溜息をついてスマホを閉じ、読んでいる途中だった本を読み始めた。
お風呂上がりにまた本を読んでいると、突然電話がかかってきた。ムネの友達のナイトからだ。
「どうしたの?」
『アヤっち!落ち着いて聞いてくれ、落ち着いて……心の準備を』
確実に落ち着いていない言い方だ。
「私は落ち着いてるから。ナイトが落ち着いてよ」
『ああ...そうだね、ごめん』
「それで、何を聞けって?」
ムネに何かあったのだろうか。すでにスマホを持っていない左手が冷や汗をかいている。
『ついさっき、ムネに電話をかけたら、ムネの叔母さんが出たんだよ……それで、それで……』
ナイトのこえがどんどん涙声になるのがわかる。
『ムネはビルの屋上から飛び降りて、その……死んだって……』
「……え?」
スマホが手から滑り落ちる。ナイトのアヤっちと呼ぶ声も無視して机の引き出しへと向かう。その中にあったのは――彩世が昔、首を吊ろうとして買った、すでに輪っかに縛ってある縄だった。
部屋の机の椅子を引き、
その椅子に乗って天井の照明に縄をかけ、
そのまま首に縄をかける。
ナイトの慰める声も無視して、
椅子を蹴り、
力を抜く。
――20XX年4月2日 菊川 彩世、首を吊り死亡。
……ここはどこ?真っ暗で何も見えない……
そうだ。私は死んだんだ。死ねたんだ。やった。
これでもう、私を愛してなんかいない親にも、優しいフリして人を騙す学校の人達にもおさらばだ。
「産まれた!産まれたぞ!女の子だ!頑張ったな、ルイカ!」
「ありがとう、リドル……きっとこの子は、優しくて立派な子になるわ……」
なんだろう、この声?誰かが産まれた?
――そうか、私は生まれ変わったんだ。これが転生というやつか。
でも、私はまた生きなければいけないの?ムネがいない世界で?そんなのあんまりだ……
「あぎゃあああああ!うぎゃああああ!」
やはり私は生まれ変わってしまったんだ。
また、死ねなかった。
初投稿でした!!対戦ありがとうございました
1話1話の長さはどれぐらいがちょうどいいのか、言葉の使い方や文章の構成などなど……まだまだわからないことだらけですが頑張ります!