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第八十七話「青い塔」


 今日もとても日差しが良い。

 気持ちのいい朝。


 シャワーを浴びて支度をした後、単独で街中を繰り出した。


 昨日は俺以上に意識をしすぎて眠りにつけなかったのであろうと推測。

 寝かせておこうと考えて、今日は一日単独行動ということになる。

 目的はもちろん石版だ。


 石版に到着するということは彼女に会えることなのか?

 ワクワク感も込めての足を進めた。


 ところが、そもそもどこへ向かえば良いのか、案内役であったモナがいないとなると自力で探すしかない。

 でも、そびえ立つ青いの塔はこの街のシンボルとなっている。

 何かあるとしたら十中八九あそこであろう。

 歩みを進めた。

 街の住人に聞くのもありだが、仮に塔に到着して何もなかった場合は聞くことにしようと決めた。

 これも冒険の一部と認識している。

 情報収集ももちろん必要が、冒険というのは自身の力量や運も大事だという直感も大事にしている。

 まずは自力で、そのあとは頼み込む。

 冒険を楽しむ上での鉄則と勝手に認識している


 青い塔へ近づけば近づくほど街の雰囲気も少しずつ変わってきた。

 街の防衛の兵士の数やここで暮らす住人の衣服の格差。

 センティアへ赴いた時は汚いとは言わないが、一般的は衣服。

 蛍光色の服などではなく、いわゆる地味な色の服装が目立っていた。

 それに服装のスタイルもシャツやTシャツというラフなスタイル

 だが、現在は煌びやかに輝く宝石や衣服を身に纏う住人。

 中央に行くほど身分は高いと言える。


 そんな身分の違いでも仕切ることのない開放感があり、内側と外側の差別は無い。

 いや、捉え方によっては差別というか。

 だが、ここの街は裕福さによって物語っていると見える。

 住居の値段や預金の違いであろう。

 お店の雰囲気も鍛冶場のような油汚い外観と言うよりかは、清潔感溢れる雰囲気。

 ステンドグラスで模様された外観やショーウィンドウのお店。

 住んでいる住人に合わした街並みや店舗と言える。

 住人の経済的なことを考えたならばある意味良い街と言えるのであろう。


 

 ここは俺には似合わない。

 あまり居心地が良くない。

 どこか自由がない気がするところもある。


 他にも兵士の数がやたら多く武装の形も変化が見えた。

 魔導騎士。

 魔法と剣術に長けた言わば兵士の中でも優等生の諸君らが巡回している。

 特に表情の笑顔も見れず、二人一組であちらこちらに巡回しているように感じた。

 何をしているのかというと、何をしていおるのかわからない。

 例えば、悪者が赴いた際の迅速な対応、魔導騎士様がいるのだからここへは来てはいけませんよ。

 脅威の見せつけ。

 複数の理由はあるだろうが、言わばお偉いさんたちを守る近衛兵とでも言っておこう。



 ×××



 しばらく歩くと青い塔が真上に見上げるところまで来た。

 もはやここは兵士しかおらず、厳重に監視されているようなのだが、青い塔の内部には入れるようだった。


 青い塔の周囲を白い2メートル程の高さのある柵が覆い、入口は一つのようだった。

 白い鉄格子の門が解放されており、左右には兵士が監視。

 出入りする者は特に見えないが、馬鹿なフリして門をくぐって見ようと思った。

 いや、左右にいる兵士に聞いてみよう。


「お疲れ様です! この青い塔の中には何があるんですか?」


「……」


「そもそもこの青い塔って何ですか?」


「……」


 俺の呼び掛けに一向に答えようとしなかった。

 むしろ、視線すらこちらを向けない気持ち悪さ。


 少しイライラしたのでそのまま直進したが、兵士たちはそれでも無視を突き通した。


 門を軽々抜けて兵士を確認しても兵士はただ突っ立ってるだけだった。


 ここに兵士を配置している意味は?

 と、問いかけたいが……まあ、良しとしよう。


 いいんですね?

 普通に青い塔の真下へ到着。

 青い塔入口は……

 あれ?


 塔の周囲を見るが入口がどこにも見当たらず、一周回ったがどこにも見当たらない。

 直径およそ50メートルの塔から入口がないということはただのお飾り?

 そんな気配もしつつ、地面に顔を向けると魔法陣付与されていた。


 なんとなーく魔法陣内に入ったが何も起こらず。

 魔力を込めると、身体が飛ぶような感覚とともに俺はその場から消えた



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