第七十一話「終戦後の穏やかさ」
およそ半年が経過した――
村の修繕も進みつつある中だった。
満月が明かりの少ないこの村を照らす。
松明が複数置かれて村を照らすさなか。
喘ぎ声――
随分勢いのある声。
もちろん女の声だ。
耳をすませば、男の気持ちよさそうな声も。
「うっ……もう、だめっ、だめだめだめっ!!! こんなの、やだぁ……あっ、あああっ」
「いく、いく、いくぅー」
地面が揺れているのも感じる。
おそらく正常位で行為に及んでいる。
全くもってけしからん。
そして不愉快だ。
そして、寝れん!!
夜風が漂う窓から俺は眺めていた。
隣の家では子作りに励んでいるようだ。
まぼろしであろうが、家が揺れているようにも感じる。
それほど、刺激的で豪快なセックスなのだろう。
終戦後、人口は極端に減った。
人口の繁栄は国の発展に繋がる。
だから楽しめ楽しめ!
でも、羨ましい。。
戦いから半年が経過して、街の修復、防衛、国との交渉が行われた。
俺は怪我の影響で出席はしていないが話は聞いた。
長老率いる、直属の兵士はもちろん、アナ、エバを含む、俺の直属とは言い難い仲間が立ち会った。
どうやら、卑劣で蛮行な行為に対し、国の上層部含め、貴族、王族は一自体の出来事は認めるも何も知らないと一点張り。
ドワールが全ての元凶に仕立て上げたのではないかと聞いている。
果たして、本当の意味で国がこの戦争に関わっていたのかいなかったのか実際のところ分からないが、これから数日の間にドワールの尋問が始まり最終的な決断が下される。
そもそも、研究施設があり、ガバリオンの行いというところから見ると、戦争が密かに行われていたことすら有り得ない。
確実に国が支持したと踏んでいる。
これをもって、エレスティン王国との合併は今後も無くなるでおろう。
そもそもするつもりもないが、独立国家 無詠唱王国とし、ひとつの国としてこの村は成長していくことが正式に決まった。
エレスティン王国のように急務に外壁や街の損害修正、拡大含めてて行うつもりだが、そんな簡単なことではなく、時間と費用が必要だ。
衣食住拡充や人口増加、国として外部から認められる必要がある。
この森林一帯で資源は豊富だが輸入経路含め、まだまだ課題だらけだ。
これから国の発展に対し、地盤は作れた。
俺が介入することなく、これから発展して欲しいとは思う。
国へと繁栄を決めたところでまず決めることがあったようだ。
この国の名だ。
俺も聞いた時、驚いた。
この国の立役者、救世主、英雄といういくつもの肩書きと地位、名声を頂き、この国の守護者として俺は丁重に扱われ、それを元につけられたという。
村、いや、この国はアーサー王国と名付けられた。
※※※
俺は現在、裸だ。
なぜか、性的な目的では無い。
布団で寝るということは裸で寝るのが俺の鉄則にしていこうというただの考えだ。
その傍らにはもちろんエバとモナがいた。
もちろんお二人も裸だ。
夜風が俺の肌を癒す。
こんな両隣りに若い女の肌があり、俺は何も動こうとはしない。
なんという、勿体なさ。
かけられた布団から覗き見えそうで見えないおっぱいの中央の突起物。
そもそも丸みを帯びた柔らかそうなおっぱいが俺の股間を熱くさせて、硬くする。
ムクムクムクっと布団を押し上げてスタンドアップ。
脳、そして、胸の中が熱く、燃えたぎる何かが押し寄せているのが分かる。
性欲だ。
でも、この状況でセックスって3P?
童貞卒業一発目が3Pって難易度高い。
ならどうする?
どさくさに紛れて触るだけでも?
この状況にもう慣れたが、そもそもなぜ裸?
俺は理由がある。
二人はなぜ?
もしかして、OKなのか? OKですよね?
俺の方に顔を向けている二人の少女の胸の高さまで、体制を沈めて布団を被った。
布団の中だから暗くて見えないが、中はとてつもなく良い香りだった。
右を向けばフローラルの香り モナだ。
左を向けばソープの香り エバだ。
どちらから攻めようか迷うところだが、この匂いに俺は酔いしれた。
匂いの濃さで分かるが、目の前におっぱいがある。
これからどうすれば良いのか?
触るっきゃないでしょ!!
どちらから行こうか
俺は瞼を閉じて考えた――
※※※
子鳥のさえずり。
家の外では国の修復、開拓でうるさかった。
俺は布団を思いっきり巻き上げた。
当然のように傍らには誰もいなく、俺は一人全裸でベッドの上だった。
俺は思いっきり叫んだ。
「ああーーーーーーー!!!」
「おはようございます アーサー様」
「おはよー」
青紫色の髪の毛、それにピンクのセミロングの彼女たちが仲良く朝食を作っている最中だった。
もちろん服を着ていた。
完全なる失態。
一揉みすらできず、寝落ち。
童貞の結末だ。
俺が頭を抱えてうなだれていると、エバがベッドに腰かけて、俺の唇にフレンチキス。
恥ずかしさ等なく、ごく自然に事は行われた。
俺は動じることなく、ただエバの瞳一点を見つめた。
少しキュンとしたのだ。
すると、モナはありえないほどの困惑と怒りが入り交じった顔を向けてきた、
「はぁーーーー!?」
「えっえ、、ちょっと何今の……」
エバは何かしら? と、謎めいた顔でモナを見つめていた。
「何って、おはようのキスです♡」
モナのこめかみに血管が浮き出ていた。
「そんな、、すんなりと……」
「あんた達いつもこんなことを?」
「いつも……!?」
エバは不気味に微笑んだ。
そうだ。いつもこんな感じだ。
戦争が終わってからというものエバの積極性というものは大胆卑劣。
昨日の夜なぜか急に暮らし始めたモナにとっては刺激が強すぎるのかもしれない。
「あーはいはい、いつもですよ!」
「だって、日課ですから」
エバの表情はとにかく不気味だった。
一歩前に出ているという私が優勢という表情だ。
「殺してやる!!」
モナは怒りの如く、俺に詰め寄ろうとしてきたが、足が止まった。
どうやら俺の表情に問題があったようだった。
「ちょっと、あんた何ニヤニヤしてんのよ……」
俺は自分では気づかないうちに顔がニヤついていたみたいだった。
「コノヤローー!!」
「浮気やろーー!!」




