第三十三話「一日を通して次への発展」(2/2)
数時間後――
辺りはすっかり暗くなっていた。
夜行性の魔物たち活動を始める頃だ。
鳴き声も聞こえる。
こんな夜間。
森の奥地に取り残されるということは、夜行性の動物たちに襲われる可能性が非常に高い。
対抗はできるが、一々夜行性の魔物たちを相手していたらキリがない。
夜行性の魔物の対処として役に立つのがやはり焚き火だ。
俺は真っ暗な森の中に一つの炎を焚いた。
森林奥地で照らすのはその炎と綺麗な満月。
これが俗に言う野宿というものだ。
焚き火を中央にし、周りに座る俺に眠っているモナ。
念の為、俺は眠らない。
魔物はもちろん。
昼間に人攫いに襲われたばかりの俺たち。
警戒するのは当然だ。
とりあえずはモナが起きるまで見張っておこう。
一応、常に空間認識魔法で索敵はしている。
これで、こちらに近づく者を把握はできる。
そもそも、こんな森の中、昼間の間に抜け出せたのではないのか?
確かに抜け出せた。
エレスティンへ向かうことも出来たであろう。
はたまた、村へ引き返すことも出来たであろう。
ただ、それは違う。
彼女には彼女の事情。
俺には俺の事情というものがあるのだ。
俺は彼女と共に国へ行くつもりだ。
とりあえず目覚めるのを待つとしよう。
モナには嫌がられるかもしれないが少し身体を触らせてもらった。
首の切り傷の手当。
包帯が首元で目立つが我慢してくれ、それから寒いだろうから毛布を巻いてやった。
その時ちょっとだけ勃起したがそれはしょうがない。
だって男だもの。
それにワインレッド色の下着ってなんかエロくない?
それが理由。
あとは食事だ。
川があったため、そこで魚を捕獲。
下処理をしたあと、焚き火の前で焼いている。
付け合わせは野菜スープだ。
大したスープではないが、森で採取した野菜やキノコを入れた。
これらはあとで一緒に食べよう。
まあ、なんだ?
もし、この後彼女が目覚めた時、俺はどのような対応をすれば良いのか非常に悩んでいる。
彼女からしたら俺は敵なわけで殺そうとする、または逃げるか。
どちらにしてもなにか事情があるのだろうと推測している、だって可愛いし。
事情を聞いて手助けになる方法を一緒に探りたい。
そんな考えを彼女の顔をじーと見つめながら考えていた。
「あっ……」
俺は忘れていた。
そういえば、ワインレッドの下着って血液の色だよね?
じゃあさすがに汚いから変えてあげないといかん。
ウフフフ。
いや、でもそれって俺が下着を着替えさせるってこと?
彼女の意識がない中で?
強姦? 寝取る?
これって犯罪になる?
俺は首を激しく横へ振って、腕を組んで考えた。
そして、想像した。
モナのおっぱいを。
俺の顔はウキウキしていた。
そして決断。
俺は悪意がなく、善意の心を常に持ちながら、瞬時のうちに別空間魔法で上下の下着を取り出す。
それはブラックの下着。
正直言うが、ワインレッドよりブラック派。
こんなこともあろうかと、エバからかっぱらといたんだ。
それに先程、身体を密着させた時にカップは把握出来ている。
これは別に犯罪ではないと俺は考えていて、だってしょうがない事だし、まあ、つべこべ言わず起きる前に着替えさせれば何の問題もなし。
俺はモナに近づき毛布をめくる。
黒尽くめによって引きちぎられたワンピースからのぞくブラ。
そして俺はまた勃起した。
モナの体を胸から足の先まで舐めまわすように拝借すると、ブラの外し方を頭の中でシュミレーションした。
そのシュミレーションはとてつもなく度を過ぎていた。
着替えさせるというより、行為をやっている妄想だった。
俺は行き過ぎた妄想をやめて自身の成長を把握していた。
若返っていくこの命。
やはり性欲が増していることを再確認。
今後は少しだけ抑えよう。
改めて本番に望む。
「ブラの外し方は……多分……」
俺はもたつきながらも背中のホックを外すため、モナの上体を起こし太ももの上に乗った。
座位の状態だ。
抱き抱えながら背中に腕を回し、ホックを「パチンッ」と外した。
だが、背中への違和感を与えてしまったモナが意識を取り戻し、目覚めた。
目を開けた瞬間、モナから見れば眼前に至近距離で俺の気持ちの悪い顔。
鼻が伸びに伸びた、ニヤけた顔がモナの脳裏にしつこく焼き付いたであろう。
恐怖。
欲求不満の表情。
ムンムンとしているのが窺える。
それは、性欲を欲している顔だ。
モナは目覚めた直後、きょとんとしていた。
何が起こっているのかまだ把握できていないのだろう。
おそらく、最後の記憶と言えば、黒尽くめに拉致られたところ。
そして、目に蓄積される周囲の情報を脳裏に焼き付かせ、状況確認に徹しようとしているのが表情で窺える。
なぜか外されたホック。
なぜか持っている黒の下着。
なぜか座位という変態の体位。
そして何より、至近距離の気持ちの悪い顔。
眼識だけの状況判断だが、行おうとしていることに予想がついたように表情が曇っていった。
「キャーーーーー!!」
悲鳴は森中に響いた。
同時に俺の左頬の細胞が死んだ。
【モナの人物像】
本名:モナ・スペルディ
胸:Fカップ
特徴:ピンクのセミロング、ツンデレ
口癖:うっざっ




