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第二十八話「この世界の大陸」


 人大陸(ひとたいりく)

 一年を通して四季があり、比較的住みやすい位置に配置している大陸とも言われている。

 人口種として人族が大半を占めており、世界で一番安全な大陸と考えられているが、その真偽はわからない。

 その大陸の丁度中央に位置する場所にエレスティン王国という国が構えている。

 エレスティン王国は人大陸の中でも最大規模の国家であり、軍事力、人口含め人大陸第一位。


 王国は全面真っ白で中央に聳え立つ高々の城を中心に、周りには国民が暮らす住居や繁華街などが半径1キロにも立て並ぶ。城の直径も合わせておよそ直径3キロと広い国で国の周りには真っ白な壁が国を守っている。

 また、国を一歩出ると豊かな大森林が囲み、森の恵みや川の幸が豊富に取れ、食の資源は豊富で輸出国家とも言われている。



 エレスティン王国

 城地下・研究施設内――


 薄暗い地下室に併設された研究施設内で実験用の設備やら色々な科学設備が整っている。

 部屋の地面やベッドの白いシーツには赤い血液が飛び散っていた。


「アーーー!クソがーーー!」

 脇にある収納カートに置かれた手術用メスをぶん投げた。


 メスは運悪く薄暗い部屋の中で棒立ちする別の男の手元の資料を突き破り、壁に「ストッ」っと突き刺さった。

 そんな空間で叫び声がこだました。


「ドサッ」

 ベッドから転げ落ちる巨体。


 その巨体の腕には点滴の管がいくつも繋がられ、治療されているのが窺える。

 全身血が滲む包帯を巻かれガバリオンだ。


「なんという失態。なんという絶望だ」

「この俺がこんな姿に…」

 人型に戻ったガバリオンが発した。


「少し落ち着け、ガバリオン」

 理性の欠片すら程遠く感じる彼にかける言葉が一辺倒。

 ガバリオンは薄暗い部屋の中で声のする方へ睨みをきかせた。


「俺に指図するな研究者無勢が」

 近くにあった機材を吹き飛ばす。


 丸ぶち眼鏡に白衣を来た男が立っていた。

 髪の毛は後頭部にまで後退し禿げている。七十代と言ったところか


「あなた今の状況をわかっておられるので?これ以上動くと死にますよ」

 不気味な笑いを噛ましながら、陰キャ感を滲ませる。


「うるせー!許さねー!」


「復讐したいのは分かりますが今は傷の治療を…」

「怒りのままの衝動。それがあなたの弱点です」


「…」

 ガバリオンは深呼吸。

 込み上げる怒りを心の奥底に収めようとしていた。


「ああ、済まない…」

 ガバリオンは地面に腰掛けた。


「あなたがこんな姿で運ばれた時は正直驚きましたよ」


「俺もだ」


「国中大慌て、市民には噂程度に留まっておりますが、王族は慌ててましたよ」

「この国にあなた以上の兵士はいないのですから、もっとお身体を大事に」

「それで一体何があったので」


「さっき話したろ!その資料を見れば分かるだろ!」


「それが、何も情報が…だってあなたに今先程…」


 博士は突き破られた手元の資料をガバリオンに見せた。

「このザマです…」

「というのは冗談で、彼の出生記録や親子供兄弟を調べましたが、何一つ記録されていませんでした」

「もっと詳しく当時の状況をお聞かせ願います」


 研究者の博士はガバリオンの容態よりもここまでのダメージを与えたガバリオンの経緯に興味を持っていた。


 ガバリオンは怒りが再び体外に弾けそうになったが話した。


× × ×


「ほう…無詠唱魔法使い」


「ああ、そうだ。そいつがいる村はよく知っている」

「俺の愛刀が作られた村だからな」

「そもそもその山の周辺にはあの村しかないし、あいつらに染み付いた匂いは間違いなくあの村の奴らだった」


「無詠唱魔法使いの集団とは、素晴らしい響だ」


「博士、俺は暴れさせたいのか?」


「いえいえ、そんなつもりでは」

「それであなたはその無詠唱集団に復讐したいと?」


「ああそうだ」

「どの道、こちらの仲間にならないと言い放っている以上、死んでもらう以外ほかないだろう?国の脅威になるしな」

「俺らが先に発見出来て良かったと思うぜ」


「別の考えができます。全員殺すのではなく、そのアーサーという男の力を利用するのです」


「どういうことだ?」


 博士は手術室用の無影灯をガバリオンに近づけた。

「眩しっ」


「聞くところアーサーという男は言っていたのですね?自身で魔法を教えると、教えたものが無詠唱魔法使いになると」


 ガバリオンは不貞腐れながら、

「ああ、言っていたし、実際にあいつの仲間が無詠唱回復魔法を使用していた」


 博士は再びガバリオンに無影灯を近づけた。

「だから眩しいって」


 博士は発狂したように言った。

「利用しましょう!絶好のチャンス!」

「他国も知りえないこの状況」、このエレスティン王国が無詠唱魔法を独占するのです」


「は?」


「わからないのですかガバリオン、村に宣戦布告するのですよ」

「目的はそのアーサーという男。他の者は殺していい、そいつを捕まえて研究、解剖して無詠唱魔法を独自に保有して我らの兵士に取り込むのです」

「想像してみてください。我らの兵士が無詠唱集団。こんなにゾクゾクすることはありますか? つまり、新無詠唱エレスティン王国の誕生ですよ!他国は震え上がるでしょう」

「我らの力に!」


 研究者の血が騒ぎ出したようだ。


【ジャスミン(作者) 身近なニュース報告欄】♯12

梅雨が明けたというニュースを聞いて驚きました。

梅雨って何?異常気象にもほどがあるのでは?ww

てか、梅雨いつ来てたの?

と、思った一日でした。。


第28話です。

宜しくお願い致します。

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