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第二十七話「権力者による行く末の会議」


「アーサー様おはようございます」


「神よ 今日もいい天気で」


「おじちゃーん おはよぉー」


 これが俺のいつもの日常だ。

 仮部屋を一歩出れば俺に注がれる視線は尊敬。

 いい気分だ。

 まるで一国の王になった気持ちになる。

 老若男女とわず、俺は大人気。

 衣食住全てが提供されるこの村が俺は大好きだ。


 ところで今日は大事な用がある。

 この村での活躍が認められ、この村の権力者となった俺は、代表者が集まる定例会議に出席するよう促された。

 ちょうどいいタイミングだ、なぜならそこでは発言力がものをいう。

 権力者の立場から議題を上げることで村のルールや今後の展開を決めることができるからだ。



 無幻樹内部――


 俺の杖の材料にも使われている無幻樹は現在200メートルという大きな樹木に成長している。

 それは村外れの奥地に存在し、周囲が森林でおおわれており、一つだけ異常に高い樹木が目印だ。

 この村では代々大切に扱われており、その樹木の中心部をくり抜かれ、村が所有する講堂として建築されていた。

 その講堂では集会や村の会議などで使われる大広間が存在し、活用されている。

 俺がこの地に召喚された際も、村の長を始め、権力者が会議を重ね、処遇を決めたそうだ。


 長い年月を生きている無幻樹だからできる機能と言え、くり抜いて作られているが、くり抜かれた部分は再生を重ねて、講堂を囲うように存在している。

 まるでエルフが住む家のようだ。


 そこで、俺は権力者として会議の場に参加していた。

 無幻樹で作成された縦に長い机に椅子。

 そこに腰を収める人。

 発言者は挙手制で、俺の番が回ってきた。


「この村の繁栄と改革により、村の拡大と他国との共存や必要意地を示す時が来ました。この村も村ではなく一国として確立すべきでしょう」


 俺は発言を重ねた。

 この村の繁栄は一刻の猶予もない。

 だが、こんな夢のまた夢のような話、誰が賛成するだろうと考えていたが、予想通り俺の発言に意義を立てる者がいた。


「確かに、アーサー殿の言う繁栄は確かに必要不可欠、この村は元来から疎外されてきました。それは言うことも無く、力も権力もなく、ただそこらに転がる軟弱の村と見られているからでしょう。言葉では何度でも言えるが、財力も厳しい…今更繁栄など、無理難題かと…」


 長と俺を含めて六人いる権力者が皆頷いている。


「まあ、そうでしょう。ただ、この村は古典的過ぎるのです。もっと現代的に改革をしていかないと、遅れをとりすぎて取り返しのつかない状況になります。私はこの村、そしてこの村に住む全ての方に感謝しております。だからこそなのです。私がこの村にいる間に私のできる限りの恩返しをさせて頂きたい」


 俺以外の五人がざわめいた。


「私は先日、金山の採掘に参りましたが、そこで数多くの発見がありました。

一つ 村の脅威。神強五大序列という名を聞いたことがありますか? この世界で最強と言われる5人のことです。その者は強者、すなわち、国の脅威になるということ。各国がその強者を独自に保有し、他国の脅威の道具にしているのです私は実際にその1人と対峙しました。例えば、この村に神強五大序列が来たとします。太刀打ち出来ますか?以前、山賊が押し寄せてきた時とは比べ物にならない被害になるでしょう」


「二つ 金の保有 」

 俺は別空間魔法を開示して、机上にドサッと無造作にばらまいた。

 そこには、六角柱の大小異なる水晶やインゴットドラゴンの余った金の鱗や皮。

 およそ、300キロ分。

 全員が驚いた。


「アーサー様…こ…こちらは…」


「財力ならあります。これは先日、退治したインゴットドラゴンの一部です。これらの素材を売って財力を高めるのです。まだ山には金やクリスタルが眠っているでしょう。金の保有国として独立し、外商にすることで国としての確立に繋がると考えます」


「続いて三つ。私がこの村へ来て魔法のノウハウを教えてきました。その事でこの村の住人は着実に力をつけています。私が教えることはもうあまりなくなってきました。そして優秀な村人は一国の兵士に遅れを取らないスピードで力をつけていることを私は感じております。さらに、最近わかったことがあります。この村の住人で魔法が使える者の半数以上が無詠唱での魔法が使えるということ、この村の住人は疎外され続けていて知らないでしょうが、かつての事件を発端に無詠唱魔法使いというものは世界を恐怖する存在だと。つまり私が言いたいのは、権力も力も財力も今ここに、私たちの元にあるのです。これは村を改革する絶好の機会。皆でこの村を守りましょう。私の愛しているこの村を自分たちの手で守りましょう」


 ほかの五人が俺を睨みつけている。

 つい、熱弁してしまった。

 やりすぎたか……

 この空気、やばい。完全にやばい。

 元はと言えばよそ者で新参者。

 俺の声一つで明日からやりましょうということはさすがに……


「明日から是非やりましょう」


「そうだ! アーサー殿の言う通り、これだけ揃っていれば大丈夫だ」


「ありがとうございます。アーサー様」


「えっ……」


 この村の権力者は

 単純だった。。



【ジャスミン(作者) 身近なニュース報告欄】♯11

最近体調がよろしくありません。。

熱はそれほどないですが、体がだるいです。


第27話です。

宜しくお願い致します。

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