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第二十六話「剣と杖といつもの日常」


 金山の採掘目的から始まった洞窟内の冒険。

 俺率いる仲間たちが無事に帰還して数日後、依頼により剣と杖の作製が開始された。


【アーサーの獲得した素材】

 ・インゴットドラゴンの左翼

 ・天然クリスタルの鉱物


 まずは、剣を作る上で素材の細分化から始まった。

 メイは素材を解体し、大きくわけてこうなった。


【インゴットドラゴンの左翼 素材細分化】

 ・純金高硬質度のインゴットドラゴンの鱗

 ・純金高硬質度のインゴットドラゴンの皮

 ・インゴットドラゴンの上腕骨

 ・インゴットドラゴンの血液


 まずは素材の鱗と皮を溶解して加工、打ちやすい形に形状変化させる。

 インゴットドラゴンの鱗や皮は普通の純金とは異なり、硬度が桁外れに優れている。

 そのため何千度という熱で溶解するが三日三晩かかるという。

 だが、このまま剣に成形したところで重すぎて思うように剣を振れない。

 そこで、インゴットドラゴンの骨を掛け合わせる。

 インゴットドラゴンの骨には物質を軽量化する能力を保持している。

 そのため、純金を纏うインゴットドラゴンでも翼を広げて飛ぶことが出来る。

 その特性を生かし、剣を作る。

 同じ素材から作られることで拒否反応もない。


 さらに、インゴットドラゴンの血液にはドラゴンの意思が宿ると言われる。つまり、剣に血液を混ぜることでドラゴンの意思が宿り、剣の使用者を見極め、自尊心が宿る。

 その三つの素材を掛け合わせることで、強硬度かつ軽量な剣が出来上がる。



 続いて、杖。

 天然クリスタルの鉱物を魔法を発する核とする。

 まずは、クリスタルを1000度を超える熱で加熱し、不純物を取り除いていく。その影響でブラックパープル色に変色してしまうが、不純物を取り除くことにより、魔法のパワーと扱いを簡約化させる。


 そして球体に加工していく。

 このクリスタルの効果は魔法力の強化の他に相手の魔力を吸収する能力を保持している。


 核を収める持ち手の部分も必要だ。

 ここは金属で取り纏めてもいいが、アーサーたっての希望で木材に。

 村に伝わる樹木、無幻樹の枝を使用する。

 無幻樹はおよそ2000年の間、災害などに耐え続けた生命力を持つ。その効果から折れたり、燃やされたりしようが時と共に再生する能力を保持している。


 素材が集まり、メイと父親はおよそ数ヶ月間鍛冶場に泊まり込みで作業に取りかかる。



× × ×



 数日後――

 朝

 俺はベッドで眠っていた。


 洞窟内で起こった色々な事件。

 それは俺にとって良くも悪くも、とても記念になりそうな体験だった。

 二度目の人生でまた一度目の人生とは違う体験もできた。

 これからが何より楽しみである。

 そして何よりも疲れた。

 激戦後の夜、俺は体感で三日間は眠り続けたと思う。

 そう感じさせるように俺は食事も取らず眠っていた。

 冒険をした仲間もそうだ。


 仲間――

 こんな素晴らしい言葉が俺に……

 いつしか俺はこの村の人、そしてアナやメイのことを仲間だと感じているようだ。

 一部、彼らにとって俺は神扱いされるということもあるが、まあ、それはいい。

 二度目の人生を始めて数年経ったが、その時味わえなかったこんなにも沢山の感謝や信頼、仲間を得ることに俺はどことなく嬉しい気持ちだ。


 俺は今が人生で一番楽しいのかも……


 ところで、これはお決まりなのか?

 こんな老害になりかねないこの俺に……


 俺はこの感覚と感触は味わったことがある。


 この匂いにも居心地の良さがある。

 俺は目覚めた。

 別に驚きはしない。

 だって味わってるし。


 エバが俺の横で全裸で寝ていた。

 いつもの光景だ。

 とりあえず……デカい。。

 ありがとう。。


 俺の息子も際立ってスタンドアップ。

 いやいや、これは朝だから。男の生理現象に決まっている


「あら、アーサー様 おはよーございます」

 相変わらず魔性な女だ。


「おはよう」

 とりあえず、挨拶は返しておこう。


「あら、今日のアーサー様のアーサー様はお元気ですね」

「ウフフフフ」


「……」

 俺はその言葉に少しムラムラと来た。

 おかしいなあ。

 この年齢でまさかムラムラ来るとは、、

 そうだ俺は若返っているのであった。


 エバは俺の背中を指先でシュッと撫でた。

 こいつ誘ってるな。

 いいだろう!

 少し懲らしめてやろうか!


「ほら、アーサー様こっちを向いてください」

 エバは俺の股間を狙っているようだ。


「バサッ」

 俺は思いっきり、エバの両肩をベッドに押さえつけた。床ドンだ。


「えっ……」


「……静かに」

 俺はゆっくりと自身の唇をエバに近づける。


「えっ…えー」


 バカが、今まで俺を誑かしたお返しだ。

 俺は無言で唇を近づける。

 お互いの心臓の鼓動が身体を伝わってやってくる。


 エバは急な展開に思いっきり目を瞑ってやり過ごそうとしている。

 可愛いじゃないか、これはキスしていいということだな


「……」


「まっ…まっ…まだです」

 その言葉ともに俺はエバに突き飛ばされた。


 エバはベッドのシーツで身体を隠しながら部屋を飛び出した。


「……」

 えっ?うそ?

 今の冗談ですよ……

 俺は多大な損害を出したと自覚した。

 やってしまった。

 冗談のつもりだったのに……


 エバは部屋を出て座り込んだ。

「心臓が……」

「バクバクが止まらない…」

「はぁー…やってしまった…」

「不覚……」


 二人の恋の行方は?


【ジャスミン(作者) 身近なニュース報告欄】♯10

夏は好きではありません。。

私はどっちかというと冬派です。

だって暑いから…


第26話です。

宜しくお願い致します。

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