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着地

気がつくと俺は森の中にいた。


すぐに違和感を感じる。


体の中に何かが巡っている感覚。


呼吸をする度に酸素とは別の何かが取り込まれている感覚。


これが魔力か?


まぁいいか。とりあえずアティムに言われたページを試してみよう。


一発目だ。気合を入れるか。


周りに誰もいないことを確認した後、俺は大きく息を吸った。そして。


「.....ペェェェェーーージィッ!!!」


目の前にありがちなウィンドウが現れる。


てかここ数年で1番声出したな?のどがいてぇぞ。


色々書いてあるな。


佐々木 昊 人間族 無職...1lv


無職て。


そう思った時ページを開いた時に出た表示を思い出した。


[転職が可能です]


転職か。


そう言えば転職って書いてあるところがあるな。押してみるか。


そう思い、転職を押した瞬間。


目の前に開くのは職業ツリー。見たところ4次職まであるようだ。まぁまぁな種類があり悩むところだなぁ。


でもこう言う時は剣士を選ぶのが定石なんだよな。


転生の前に悠己には魔法使いがいいと言った手前剣士になりずらいが、ソロの序盤は剣士が無難だし、見たところ再転職も可能そうなので剣士にすることにした。


[剣士に転職しますか?]


▷▶︎▷yes no




[剣士に転職しました]


[ステータスポイントが6p割り振れます]


[スキルポイントが1p割り振れます]


...色々出たな。


まずステータスから見るか。


そう思い、ステータスと書いてある所を押す。


今までのゲーム知識があったお陰で全て理解できるな。

str.vit.int.mnd.lukなどなど。


まぁ序盤はVIT(ATK.HP.DEF)とSTR(ATK)を上げるのが定石だろう。


そのふたつにとりあえず振った。次はスキルか。同じようにスキルの欄を押す。


...


うーん、しょぼそうなスキルだらけだ。


やはり魔法使いのが良かったか?


--------------------


見た感じ一つのスキルに八段階あるみたいだな。


今習得できるスキルは


『薙ぎ払い[一白]』『突き[一白]』『峰打ち[一白]』『切り返し[一白]』


の四つか。


やっぱパッとしないなぁ。


まぁ消去法的に『薙ぎ払い』かな。


『突き』と『峰打ち』はなんか違うし、『切り返し』はコンボかなんかに使うんだろうなぁ。


そう思いながら『薙ぎ払い』習得を押した。


[『薙ぎ払い[一白]』を習得しました]


習得した感ないけどな。


色々しちゃったけど一度体動かしてみるか。


--------------------


目を閉じて身体中に巡る何かを感じる。


その何かを足に集中させ足を曲げ、伸ばす時に何かを解放させる。


......


高いな。


....いや高いな!


待ってこれ俺死ぬんじゃねえか???


建物3階位の高さあるぞこれ。


これ普通に着地したら死ぬぞ、どうしようか。


着地する前に足に魔力らしき何かを集中させるか。


目を閉じ集中させる。


...


足の裏の感覚がある。


着地したと思った瞬間に足に痛覚が走る。


「ッッーーーー!」


くっそ痛てぇ。


簡単に魔力を使うもんじゃないな。


そういえばhpはどうなってるんだ。


「ページ。」


そう呟き目の前にステータスが広がる。


hpの欄は1割程度削れている。


10分の1死んでるってこと?


そりゃくそいてぇわ。


て言うかもう夕方じゃねぇか。


何にもしてないしどうやって生きればいいんだ。


道らしき道はあるっちゃあるがいわゆる獣道って奴しかない。


獣道を進みたいがもう暗くなるし今日は色々疲れた。


簡易的なシェルターを作って風だけ凌いで寝るか。


--------------------


よし、完成っと。


心の中でそうつぶやき、手に着いた汚れを払う。


現世の頃に見ていたサバイバルの知識が役に立つことがあるとはあの頃は思ってもなかったな。


木に丈夫そうな枝を立てかけ、それにそこら辺の木の樹皮を立てかけるような簡素なものだ。


樹皮は枝を持ち『薙ぎ払い』を木に対して使ったらいい感じに出来た。


1度調節をミスって木ごとバキッたがまぁ人はいないだろうし大丈夫だろう。


スキルはページと同じように発動するようだった。


そしてページは声に出さなくても意思があれば開くようだった。


何だか恥ずかしくなってきたな....


後、俺の初スキルが木に対してなのが少し残念だ。


まぁ四の五の言ってられない状況なので仕方ないか。


こうして風もしのげてるようだし。


そうして俺は葉で作ったベットに寝転ぶ。


....不快だ。


そりゃそうだ、今まで普通のベッドで寝ていたから不快感はあるに決まってる。


だが、目を閉じれば意識は遠のいていく。


眠ることを決めた俺は不快感の中疲れが取れることを願いながら意識の薄れに対して抵抗をやめた。

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