第十五稿その3
クレソンちゃんが出してきたゲームの内容はとっても単純だった。
妖精魔法で5種類の葉っぱを2組出したクレソンちゃんが簡単に説明をしてくれる。
「クレソンとパセリちゃんはこの5種類の葉っぱを裏返しにして横に並べるの。表にはパセリちゃんでも分かるように数字を1から5まで付けておくね~。」
本当は葉っぱの模様とかで種類を判断するんだけど。と付け足した。
話しを聞いていたバジルちゃんが、あぁ。葉っぱのかくれんぼか。と呟いた。
「葉っぱのかくれんぼ?」
という私の質問には、ゲームのルールを説明するという形でクレソンちゃんが答えてくれた。
「簡単に言えば、数字の大きい方が強い。けど1は5に勝てる。お互いに1枚ずつ葉っぱを指定して勝負をするの。分かった?」
さっきまでののんびりとした話し方とは代わって、はきはきとした話し方だ。
きっとのんびりとした話し方はキャラ作りなんだろうなー。
「まぁ。だいたいは分かったけど完全に運がものを言う感じのゲームじゃない?」
「…ふーん。なかなか鋭いことに気が付くね。」
私のことをじっと見てからクレソンちゃんが言う。
何でか分からないけど褒められたようだ。
「このままだとパセリちゃんの言う通りただの運だめし。それだとつまらないよね?お互いに交互に勝負をするわけだけど、その前に相手に質問ができるわけ。そこで駆け引きをするってこと。質問はどんなものでもいいわ。分かってると思うけど、先攻は3つ質問ができるから有利。その先攻を特別に譲ってあげる。更に先に一気に3回攻撃させてあげるよ。しかも3つ質問してから!」
え?いいの?そんなことしたらクレソンちゃんの番がないままに私の勝ち!なんてこともあるかもしれないよ?
にこりとクレソンちゃんが微笑んでいる。それでも勝つ自信があるってことなのかな?
ちらりとバジルちゃんを見ると、首を左右に振られた。
どういうこと?
「あのねぇ。さっき」
「ダメ!」
バジルちゃんが何か助言をしようとすると、それをクレソンちゃんが遮った。
「1対1の勝負でしょ?余計な横やりはごめんよ?」
「わ…わかったわよ。」
ちっ。と小さく舌打ちをしてルッコラ君をまたいじめ始めた。
「うぇーん。やめてよぉー。」
「あぁー!もうムカつくぅー!」
仲いいねぇー。
さて、私も気合入れますか。
「じゃあまずは葉っぱを裏返して並べましょ。」
クレソンちゃんがにこりと微笑んだ。
どの数字の葉っぱをどこに並べても私が先攻だから関係ないから適当でいいよね。
重要なのは質問だよね…
どんな質問がいいかな?
5枚の葉っぱを並べながら私は、クレソンちゃんに質問する3つの質問を必死に考えた。




