第十四稿その2
街道の整備は想像以上に重労働だった。
ルッコラ君は文句も言わずにやってくれてる。バジルちゃんもおいしいご飯のためにせっせと働いてくれている。
村の人たちも、畑仕事が終わると街道の整備や柵作りに加わってくれた。
私は普段の運動不足のせいもあって一番役立たずになっていた。
「いいんですよ勇者様なんですから。」
という謎の理由で私は何とか役立たずではない。という体裁を保っていた。
何度も往復をするバジルちゃんには白い目で見られてるけど。
何日か経つと、立派な柵がいくつか出来上がって、村の周囲の4分の1を防御した。
「この村は横に川が流れてるからそこは囲わなくていいし、いずれレタス村と繋げるからそっち方面もとりあえず囲わなくていいと思うんだ。」
という私の提案によって、南側に柵を立てた。
川は西側を流れている。道路の整備をしているのは北側で川沿いに北上して、途中を西側に渡るとレタス村がある。
これは私の設定通り。
周囲を人民掌握軍に囲まれていてまともな食糧は手に入らない。
レタス村では一応の畜産はしているけど、それもいずれ枯渇する可能性がある。
そのために畑を作るわけだけど、野菜だけじゃちょっと心細い。
やっぱり肉、野菜、魚、穀物は必要だよね。
しょうがない!ここは私がサラダ村を豊かな村に成長させますか!
まずは畑でじゃが芋と小麦を栽培してもらおうかな。
そこまで大きな面積の畑があるわけじゃないから、村の外にも畑を作りたいなー。
でもそうなるとその畑を守るために更に柵が必要かー。
難しいね。村作りって。
更にレタス村までまとめて囲みたいもんなー。まとめて囲むなら、その手前の柵は無駄になるしなー。
「とりあえず村の中だけに畑を作ったら?」
ルッコラ君が提案してくれた。
そうだね。そこまで大きな畑を作っても種とかそんなにないし。
「私はいつまで木を運べばいいのよ。」
もう!とバジルちゃんが怒る。
確かにかなりたくさんの木を運んでもらったし、そろそろ一回ストップして貰ってもいいかな?
「ありがとうバジル。とりあえず一休みして。毎日働きっぱなしで疲れたでしょ?あっちに採れたてオレンジのジュースがあるよ。」
私がそう言うと、それを早く言いなさいよー。とジュースを取りに行った。
「私たちも行こっか?」
私とルッコラ君も一休みすることにした。
サラダ村は私が来た時と比べるとかなり住みやすい村になった。
村の南側は柵が完成し、村の畑にはじゃが芋と小麦が育てられ、北側には街道が少しずつ出来ている。
街道は今、バジルちゃんが木を運んでくれる森にまで到達している。ここの先を西側に折れると私たちがレタス村に向かうのに使った橋がある。
とりあえずそこまで街道を作る予定だけど今はまだいいかな。
何しろサラダ村に危機が迫って来たからね。




