第七稿その3
なんて悲しくていい話なの。
「ってことは、本当はこの2つの都市は1つになるべきなんじゃないの?」
ナポリタンが言うが、おじいちゃんが首を振った。
「もう無理じゃよ。何百年も昔の話じゃ。この真実を知っておるのもほんの一部の人間だけじゃ。」
こんな悲しい設定なかったのに…
「あの、おじいちゃん。最後まで結ばれなかった2人は、幸せだったと思いますか?」
どうしても聞きたかった。
何でか分からないけど、きっとこのおじいちゃんは音楽リーダーの子孫なんだ。そんな気がする。
「芸術家として生き、美しい愛を信じ続けた。実ることない愛だったとしても幸せだったじゃろうな。」
遠くを見るような目だ。
「やっぱり。わ…僕もそう思います。」
また私って言いそうになっちゃった。
でもそうなんだ。音楽リーダーにとってこの音楽都市は、愛する人への大切な気持ちを伝えた場所なんだ。
ここを破壊されていいはずがないし、芸術の町もドラゴンに攻撃させるわけにはいかない。
「カラアゲさんとナポリタンは芸術の町に戻って、案内役の人を探してきてください。僕はここで念のため待ってます。」
芸術の町のやつらを探して捕まえる。
たとえ私が描いたラノベとは違う結果になったとしても。
この都市は守りたい!
2人とも、頷いてくれた。
「何だか分かんないけど、気をつけろよ?」
「アヤメ…また会おう。」
何かを言いかけてカラアゲさんはまた会おうと言ってくれた。
何かを察してるのかもしれないね。
さてと…この都市を破壊しようとしている芸術の町の住人を探しますか。




