第四稿その4
星が降る街――
特に何かがあるわけでもない街。
ただ星が降るというだけで観光名所になった街。
私がそう設定したんだけど、本当に何もない…
「なんもないっすねー。」
その通りだよナポリタンくん。私がそう設定したんだもん。
だって原作ではここに滞在しないし、<ドラゴバスター>をもらうイベント以外発生しないもん。
ポツンポツンと家が申し訳程度に建っている。
自分で描いておいてなんだけど、ここを街と呼んでいいのか?そして街の人たちはどうやって生活してるんだろう?
「あそこだ。」
理由は分からないけど、カラアゲさんが昔の友人とやらの家を発見した。
ドンドン――
カラアゲさんがノックすると、いかにもカラアゲさんの友人らしい大柄で毛深くて髭もじゃなのにハゲたおっさんが出てきた。
はい。私の設定ですよ。
「久しぶりだな幕の内。」
そう言ってカラアゲさんがハグする。
むさいおっさんとむさいおっさんのハグ…
ナポリタンが明らかに嫌そうな顔をしてる。ごめんよ。私が描いたシーンだ。誰得だよ?って思いながら。
そんなことを考えている内に、カラアゲさんと幕の内さんの懐かしいトークは終了し、<ドラゴバスター>を借りたいという話になっていた。
「<ドラゴバスター>か。いいけど、1つ頼まれて欲しいことがある。」
ほらきた。
「誰でもない幕の内の頼みだ。あまりにも無茶でない限り聞くぞ?」
カラアゲさんのお人好しにも困ったものだ。
「なぁに大したことではない。ここら一帯の観光名所だった星降りの丘が最近モンスターに占拠されているんだ。それを退治してほしい。」
「そんなことか。なんてことないな。」
簡単に引き受けちゃうカラアゲさん。
私たちの意見は聞かないのね。
私の隣でナポリタンがはぁ?とか言っているのも聞こえてないくらい2人の世界に入っている様子。
こんな風に描いたっけ?
まぁとりあえず星降りの丘に向かうしかなさそうね。




