用語説明一覧 1〜5話分
用語集です。登場順。
読まなくても本編に影響はありません。
「これ、どんなもの?」と思った方はお読みください。
ーー動植物ーー
【青海葦】海岸に生える青みがかった色の葦。スポンジ状の茎に空気を含み水に浮く。外皮は油分を多く含み防水性が高い。船村の船の材料。硬く燃えにくいが、いったん火が着くと長時間よく燃えるので燃料にも使われる。
【銀獣】海獣。銀色の短毛が密生。脂肪を蓄えた体。目が丸く大きい。下肢は泳ぐのに適した魚の尾状。繁殖時のみ海岸に群れで生息する。一夫多妻制でリーダーのオスは凶暴。上質な毛皮は貴重品。
【海竹草】成長すると海底から海面まで長く伸びる。日光を浴びて節の中に空気を溜める。乾燥させると硬くなり防水性も上がる。水筒、食器に使われる。
【小型山羊】船の上でも飼える超小型の山羊。乳をよく出す。毛皮は衣類、肉は食料、骨は釣り針と捨てる所が無い。葦、海藻、海竹草を食べる。
【大海蜘蛛】成長すると横幅は五人の大人が両手を広げたほどの大きさ(脚を含む)になる。動物の体液が主食。黒い体に銀色の毛が生えている。目は八つで紫色。卵を岩場に産み孵化するまで守る。糸は太く丈夫で漁業の網として重用される。
【笛吹き鯛】海藻に産卵する中型魚類。食用。卵塊の一夜干しは美味。ほぐされて瓶詰めされたものは高価。
【紅狐】草原や森に住む大型の狐。深い紅色の毛皮。小集団で行動する。知能が高い。牙は毒に反応して黒く変色するので毒殺を恐れる身分の人間に求められる。
【月光貝】深い海底に生息する黒い貝で美味。手のひら二つ程の大きさ。貝殻の内面は月の光のように青白く発光し、プランクトンを集めて吸い込む。ごく稀に中に真珠を育てている。貝殻は装飾品、ボタンになる。
【炎樹珊瑚】炎型に成長する珊瑚。色は黄、オレンジ、赤。成長が遅く硬い。装飾品として加工されたものは高価。
【大海虎】海獣。銀獣に似ているが大きさは五倍ほど大きい。成長すると背中に虎のような縞模様が浮かぶ。大人の前腕ほどの長さの牙が上顎から生えている。普段は温厚で牙を使って海底を掘り貝を食べる。襲われると牙を敵の首に突き刺し相手が死ぬまで離れない。
【大海蛇】蛇のように手足が退化した魚。大きな個体は胴回りが大人二人が手を繋いだ太さ、長さは両手を広げた大人十人分ほどになる。皮は衣類用素材として高値で売買される。色は黒、銀、青緑が多い。
ーー町・村ーー
【船村】海の民(船人)が住む海上の村。建築物は無く、葦で編んだ船の集合体。世界各地に同様の村があるらしい。陸の人間は入れず村から人も出ない。稀に出て行く船人も、ほぼ全員村に戻る。
【海辺の町イナー】イーファの故郷の船村に近い。陸上の町。人口も少なく寂れている。定期的に市が立つが品揃えは今ひとつ。
【砂の町トリド】オアシスから発展した砂漠の中の町。貧富の差が激しい。交易が産業の中心。
【街道沿いの町タニ】街道沿いにある。過疎化しており娯楽施設はない。この町のギルドの定食は量が多い。
ーー道具ーー
【小型弓】横向きで矢を発射する小型の弓。弓本体の大きさは大人の前腕ほど。主に護身用。改造すれば殺傷能力は上がる。