用語説明一覧 18話〜39話
本文に出てくる動植物と土地の説明。読まなくても本文には影響しません。どんな生き物?と思われたらお読みください。
-------動植物------
【石化け】キノコ。食べると体が動かなくなり石になったように見えることから名付けられた。
【ヒソヒソ】ヒソヒソの木。常緑樹。樹液が有毒。ヒソヒソの毒が体内に入ると呼吸が止まり死に至る。
【ダウラ】タラに似た大型淡水魚。最大で人ほどの大きさに成長する。身は白身で美味。
【バイター】ソトナ湖で発見された古代魚。最大で人間の二倍ほどに成長する。歪んだ包丁のような板状の歯で硬い木の棒も噛み切る。
体表は濃い灰色で薄い灰色の斑点がある。
暗い環境に対応した大きな目を持ち頭から前半分まで体が鎧のような硬い外殻に覆われている。毒への反応が遅い。
【縞黒鯛】中型の淡水魚。灰色の地に黒の縞模様。とても美味なので人気が高いが、一年の半分は深い場所で過ごすため、捕まえ難い。
【ヌメリウオ】蛇のような細長い魚体からヌルヌルした保護液を分泌している。脂分が多く栄養価が高く味も美味。
【コモリトカゲ】大型のトカゲ。大きな物は全長が人間の大人ほど。森に巣を作って卵を産む。落ち葉をかけて発酵する熱で温める。孵化後もしばらく子トカゲを守る。舌の両側から敵の目を狙って毒液を吐く。狙いは正確。
【春告げ鳥】渡り鳥。小型。胸が鮮やかな青色。警戒心が強い。生涯をツガイで過ごす。
【砂漠猫】ほぼ伝説化している猫。砂漠にのみ生息。子牛大の大型獣。濃い灰色の密生した毛皮。足裏は砂の熱さから肉球を守るため毛が生えている。好んでサソリや毒蛇を食べるため、毒代謝、治癒機能に優れている。十万人に一人と言われる石化の病に砂漠猫の紫色の涙(正確には角膜修復用の分泌物)は特効薬となる。
【旅人喰らいの木】砂漠地方の樹木。昼は倒木に擬態。夜は直立して枝葉で夜露を集める。触れると棘を噴出し流れ落ちる血を栄養とする。
【砂漠二枚貝】蜘蛛の仲間。分泌液で石そっくりに擬態する。動物が触れると二つに割れた殻で挟み、少しずつ齧る。
【数珠ネズミ】砂漠に住むネズミ。子ネズミが砂に埋もれてはぐれないよう、親ネズミの尻尾に子ネズミが数珠繋ぎに連なって移動する。
【砂モグラ】砂漠に住むモグラ。雑食。虫や草の根を食べる。本来は夜行性。
【モウハツヒル】人の毛髪のような細いヒル。湿り気のある洞窟に住み、尻尾は地面に固定して獲物が来ない時は尻尾から毛管現象で水分を吸って生き延びる。絡めとられると小型の動物は動けなくなり吸血されて死に至る。
---------町・国-------
【ソトナ】王国で一番大きな湖のある町。人口も多く商取引も盛んな商業都市。漁業も活発。
【アルズール帝国】三代前の皇帝が近隣の小国を併合して出来た巨大帝国。帝国成立時は軍事大国だったが、二代目皇帝の優れた統治手腕により多民族多宗教国家として栄えている。