用語説明一覧 6話〜17話
❇︎前書き用
用語集です。登場順。
読まなくても本編に影響はありません。
「これ、どんなもの?」と思った方はお読みください。
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ーー動植物ーー
【魔イカ】人間ほどの大きさのイカ。食用になるがやや大味。魔力で自分の姿を周囲に完全に擬態し、通りかかった魚を捕まえる。甲骨は薄いピンク。軽く柔らかく細工しやすい。これで作られた笛は奏でる者の能力を何倍にも強く伝える効果がある。
【皇帝蟻】草原の地下に巣を作り集団で生息。大人の親指ほどの大きさ。黒色。強い顎で雑食。獲物に噛みつき蟻酸をかけて肉を溶かしながら食べる。女王蟻を浸けた酒は滋養強壮に効果大。
【噛みつき魚】南の海に生息。たまに海流に乗って他の海域にも流れ着く。肉食。刃物のような歯で一瞬で肉を齧り取る。血が出ると一斉に群がって食い尽くす。歯を手袋の甲に埋め込めば武器になる。
【大口魚】巨大な鮫の一種。体のわりに巨大な口を持ち、餌は全て丸飲みする。口の中に逆歯がぎっしり並んでいて飲み込まれると逃げられない。消化できない物だけを後で吐き出す。
【紫牡蠣】海岸の岩場にまれに生息する。通常の灰色牡蠣と違って大ぶりで栄養価がとても高く、ある程度衰弱した病人でも持ち直すと言われる。日当たりが良い場所に育つ。
【白星鮫】温厚な鮫。歯がなくプランクトンを食べる。分厚い皮は防具に使われる。肉は臭みがあるが、煮てから干すと保存食になる。
【柳魚】淡水に棲む小〜中サイズの白身の魚。銀色で身が柔らかく美味。傷つきやすいので網漁に向かず普通は一本釣りされる。
【紫月光草】頭痛・歯痛に効く。中毒性がなく妊婦にも使える。白、黄、紫の色違いがあるが紫の花をつける物が一番薬効が高い。
【緑蛇】森に棲む中型の蛇。有毒。噛まれると腫れ上がり発熱するが死には至らない。毒を希釈して紫月光草と混ぜて使うと麻酔薬として医療用に使われる。
【風船魚】海水魚。危険を感じると大量に海水を吸い込んで体を膨らませて威嚇する。種類が豊富で大きさは手のひら以下から人間大まで。この皮で作られた水着は泳ぐ際に起きる水流を整え速く泳げるので船人に愛用されている。
【赤豆草】真っ赤な花の後に紅豆を実らせる。乾燥した豆を粉にして服用すると関節痛に効く。ガウラの木の根本にのみ生える。栽培が難しい。
【黒毛大猿】絶滅したと思われている。ほぼ人間大の体格。筋肉質で力が強い。人間を恐れる。天変地異を予知して鳴き声で知らせる習性があり大切に保護されている。
【ギィワ】落葉樹。中程度の高さ。夏の終わりにこぶし大の実をつける。実は種が大きくひとつ。果肉は柔らかく甘い。
【草原山羊】平原を好む山羊。小柄。夏は緑色、冬は枯れ草に似た茶色に毛が生え変わる。肉は美味だが人馴れしにくいので家畜化されていない。
【絹糸蜘蛛】森に住む蜘蛛。手のひら大。丈夫な糸で小動物を絡めとって捕獲し体液を吸う。糸は多方面で活用されている。
【ガラスウオ】海水魚。最大で大人の前腕ほと。体が透けていて内臓が見える。海の民は皮を手袋状にして水かきに用いている。
ーー町ーー
【森の町ナーシャ】人口が多い。深い森が町の周囲に広がっている。薬草が豊富。小さめの湖もある。