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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)実験


確か20歳そこそこの頃、友人達と話し合った事がある


心霊スポットに俺が同行すると何回かに一回は不思議な体験をする、と言う事は俺が呼び寄せているんじゃないか?


中々に失礼な理論だが確かにそうだったら申し訳ない


「じゃあ実験してみるか?」


と言う結論に達した


わざわざ遠い場所に出向くのも何なので◯◯山球場でやろう、と言う事になった


噂では市役所側の坂付近で出るらしいので取り敢えず夜まで待って麓の神社に車を停め、実験を開始した


実験と言っても単純なモノで二回に分け、一度目は俺抜きで目的地周辺を巡回


二度目は俺も同行して何か違いがあるか感じたりしたら実験成功?という安直な計画だった


一度目、友人三人がダラダラと外灯の少ない坂道を歩いていく

10分程度で戻ってくるが特に何もなし


二度目、いよいよ俺が同行して四人で坂道を歩いていく


すると早速一度目とは違う空気が!とか言い出しているがプラシーボにも程がある


特に変わった事もなく二度目の巡回を終え、皆一様にやっぱりなwな感想で実験は見事に失敗したのだが


この話には少し後日談がある


実験に同行した友人の1人が後に告白して来たのだがどうやら彼も時々何かの存在をを感じる体質になったらしい


見える訳でもなく何とも形容し難いが霊がいると背中が総毛立つ感じがするとの事


つまらない嘘をつくヤツでもないしその後何度か彼と一緒に肝試しをやったが確かに伝播してしまったらしい


俺のせいなら悪いとは思うが本人はその感覚を楽しんでいるので結果オーライ?で済んでいる

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