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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)沢蟹


今はオートキャンプ場として整備されてしまったが地元の川原は小さい頃、夏の大切な水遊びスポットの一つだった


山影を沿って流れる川は日中でも涼しく釣りも出来、山肌から流れ込む支流も沢蟹などが捕れて楽しかった


多分小学校高学年の夏だったと思う


いつもの様に友人数名と川原に向かったのだが雨の翌日だったので川は濁っていてとても泳げる状態じゃなかった

折角来たのに何もしないで帰る、と言う選択肢は選べず仕方なく沢蟹でも捕って遊ぶか…となった


沢蟹がいる支流には対岸に渡らないといけない

元々泳ぎに来た俺達は何の躊躇もなく浅瀬を渡り支流へと進んだのだがいつもと様子が違う

先頭を歩いていた友達が騒ぎだして覗いたら支流の流れには沢蟹が大量に死んでいた

「ひでぇ、何じゃこりゃ?」

「誰か毒でも撒いたのかな?」

こうなるともう遊ぶどころではなくなった

俺達は川遊びを諦め学校の校庭で遊んでその日は解散した


次の日、いつものメンツが集まるとその内の一人が怖い事を聞き付けた!と自慢気に話し出した

どうやらあの川原で昨日土砂崩れがあったらしい

支流があった側の山肌が結構な範囲で崩れてその為に川原は遊泳禁止となったらしい


土砂崩れが起きた時間は俺達が帰って暫くしてから、地鳴りを聞いた近所の人の話だと夕方だったらしい


もし沢蟹が大量死していなければ…と思うとヒヤッとする事件だった

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