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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)一緒に


若かった頃、今で言うメンヘラと付き合った事がある


何かの飲み会で知り合った彼女は初めは取っつき難かったが慣れるととても人懐っこかった


その時の笑顔に惚れて付き合いを始めた迄は良かったが徐々に束縛が始まった


行動や交友関係を全て把握したがる彼女に辟易として次第に距離を置いたのだが

それが火に油を注いだのかストーカー化してしまった


時間が経てば諦めてくれるだろう、と別れを告げ数ヶ月は音沙汰もなくなったので安心してた


そんなある晩の事


疲れて帰ってきて着の身着のままでベッドで休んでいたら部屋のドアの鍵が開く音がした


たまたまドアチェーンを掛けていたのだがそれに気付いた侵入者はドアを激しく開け閉めしてた


何事?と思って玄関を見たら鬼の形相の彼女がいた


「何やってるんだよ!」


と言ったら


「一緒に、一緒に、ね?」


みたいな意味不明な事を言いながらチェーンを破壊しようとドアを力一杯引きだした


その騒ぎで誰かが通報したのだろう、数分後警官が駆けつけ彼女は連れて行かれた


少しすると呼び鈴がなって出ると警察だった

近所の目もあるので部屋に上がって貰い事情を説明すると警官が


「開けなくて良かったですね。彼女、刃物を携行してましたし」


それを聞いてゾッとするのを通り越して苦笑いしたら


「反応に困りますよね」って苦笑いされた


後日彼女の親から刑事事件(器物損壊や殺人未遂?)にしないでくれと直電があったが


そもそもそんな気持ちは毛頭ないのでこれ以上接触しないで欲しいと伝えたら

数日後弁護士経由で慰謝料?みたいなのが届いたので引っ越し費用にさせて貰った

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