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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)霊園


市街地の北側に今では心霊スポットとして有名になった霊園がある


曰く駐車場内に設置された電話ボックスに女の幽霊が出るとかの噂があるが

当時はその噂自体がなく周囲にめぼしい民家もない事から肝試しスポットだったりカップルが車を揺らしていたりした


ある日暇を持て余した俺達はちょっと気晴らしのつもりで件の霊園に車で向かった


ほどなく駐車場に到着したが特に何も起こらない、数体それっぽいのは見えるが多分俺しか見えていない


皆飽きて帰ろうとすると爆音と共にDQN達の乗った車が霊園内に入ってきた


車から降りてきたDQN達も肝試しに来たらしくこちらに気さくに話し掛けて来た


「何か見えましたー?」

「いや、何にも」


みたいなとりとめのない話を10分程して帰ろうとしたのだがどうやら彼らは霊園内を探索するらしいので

一応念の為に墓地の中は止めておいた方が良いよ、と伝えたのだが逆に煽ってしまったらしい


「俺らは行ってみますよ」


と連れの女の子達に男気を見せる素振りをしたのでそれ以上言うのをやめた


キャッキャと騒ぐ彼らを置いて霊園を後にしたのだが騒ぎは後日意外な方向から伝わってくる事となった


数日後、地元の友人から件の霊園で騒ぎがあったらしいと聞かされた


どうやら凸ったDQNが肝試し中に発狂し、何基か墓石をなぎ倒したりと暴れたらしい


時期的に出会った彼らかも?と気になったので地元民ネットワークで探るとどうやら当たりらしかった


聞いた話をまとめると暫くは普通に見えたDQNの一人が突然暴れだし蛮行を行ったとの事で


そのDQNは錯乱状態で近くの病院に入院しているらしかった


もう少し強く引き留めてやれば良かったな、とも思ったが無意味だと思い直して詮索するのを止めた

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