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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)ドライブレコーダー

昨今のニュースで騒いだせいかドライブレコーダーを装着している車が急増した様に見える


今回は自分の正当性を記録する為にある筈のドライブレコーダーが諸刃の剣となって己に返って来た、という話。


挨拶程度しかした事はないのだが知人の知人位の顔見知りがいる

彼は普段は温厚な人柄らしいのだがいざハンドルを握るとトラになるらしく

以前から追突事故や違反が多かったそうだ

そんな彼がある日交差点で大事故を起こし結構な怪我を負ったらしいという噂が流れて来た


薄い顔見知り程度なので正直「へぇ、」位の感想しか持たなかったが話題がその事故の内容に移ったので黙って聞く事にした


要点をまとめると彼の前にいた車が左折しようとした時、歩行者が横断歩道を渡り出した為停止

その僅かな時間に焦れた彼が右折車線にはみ出て追い抜こうとし、

後ろから来た右折車が避けきれず接触

気を取られて前に進んでしまった所を反対車線から右折車が来てその車とも衝突、という何ともはた迷惑な事故だったそうだ


状況から考えるにどう考えても彼の過失は明らかで他の車は言わば危険運転の被害者の扱いだと思うのだが

彼は全く自分の過失を認めない


曰く「俺の車にはドライブレコーダーが付いてるから俺が加害者でない証拠はソコにバッチリ録画されている!」と主張して譲らなかったそうだ


人身なので彼と他の車両についていたドライブレコーダーのデータを警察が回収、検分した所…

彼が日頃から行っていた煽り運転や危険運転がガッツリ録画されていた上に事故の顛末も当然彼の危険運転が引き起こした事が立証され主張は却下されてしまったそうだ


呆れたのはその後で彼は「ドライブレコーダーってのは自分の都合の良い証拠を残してくれるモノじゃないのか!」と販売店にクレームを入れて騒動になったそうで

実はそんな馬鹿理論を主張する客は一定数いるのだと聞かされてビックリした


先ずは自分の行動を律して責められる事のない様に振る舞う事をそういう人達に義務化させたいと強く思った話だった

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