表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
435/441

(人)熱帯夜

今日もひっそりと1話投稿☆

昔、東京で一人暮らししていた時の話


最初に住んだアパートは一階で道路よりも少し低めの立地だったので塀はあったが目線的に部屋から外を見ると歩行者の腰上が視界に入る場所だった


カーテンでは心許ないのでブラインドを常に下ろし微調整しつつ外気を取り入れていた


引っ越しして初めて迎えた夏


エアコンの風に嫌気がさしたので夜窓を開けてブラインドの隙間から風を入れる事で涼を取っていた

夕食を用意して借りて来たビデオを見ながらのんびり過ごし眠くなったのでベッドに横になる


部屋の明かりは点けずテレビの光でうっすら部屋の中が照らされていた


(今日は夜風が気持ち良いなぁ…)


とふとブラインド越しに外に目をやると誰かと目が合った


ビクンッ!と跳ね起きブラインドの隙間を凝視すると塀の向こうに誰かがしゃがんで俺の部屋を覗き込んでいた


「誰だっ!」


反射的に声を上げるとその人物は慌てて立ち上がり逃げる姿勢を見せたので急いでブラインドを持ち上げ外を確認したのだが

その時には人の走り去る音しか聞こえなかった


後日、アパートの大家経由で

「この辺に泥棒もする変質者が出たので気をつけて下さい」

と言う手紙が回って来た


一人暮らしの女性宅に押し入り痴漢行為を働き、尚且つ金目のモノを強奪していったそうだ


もしかしたら…?という疑念があったので大家に連絡、ついでに何かの足しになれば…と警察に通報したら数日後かに犯人は逮捕されたそうだ


俺の通報が本人だったのかは分からないが目撃者情報から防犯カメラの位置を絞り逮捕に繋がった、との事


結局覗かれる事もなくなり恐らく俺の部屋を覗いていたヤツが犯人だったのかな?と思っている


夏の熱帯夜は窓を開けて就寝する人も多いと思うが十分注意して頂きたい

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] おお、投稿を再開されていたのですね。 体調がすぐれなかったのですか、お気をつけてくださいね。 また、楽しみに読ませていただきます。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ