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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)看護師さん

前回投稿より半年以上のご無沙汰をしてしまいました

体調が思わしくない為定期的に、とはいきませんがなるべく頑張って投稿しようかと思っております

この間、予後の検査をしに病院を訪れた


行列の出来ている採血する場所を通り過ぎて放射線科に歩いて行くとその日は殆ど患者がいなかった


CTとレントゲンを受けて受けている科に戻る途中、関係者以外立ち入り禁止と書かれた廊下の先に人影があるのに気付いた


廊下の先からこっちに向かってやって来るのは看護師さんだったのだが何だか違和感を感じた

その違和感は直ぐに分かった

何故ならその看護師さんはこの病院で見掛ける最近のナース姿ではなく一昔前、良く見たナース服に身を包んでいたからだった


あれ?っと思った時には既に5m位迄接近していて今の俺の体では回避すら出来ない速度だった

「ヤバっ!」と思い全力で目を逸らすとその看護師さんは俺の横を通過して何事もなかったかの様に先の曲がり角を曲がって行ってしまった


その後何とか受診していた科に戻り受診を待つ為にベンチに座りながらさっきの看護師さんの事を思い出した


よくよく考えてみると入院していた時に似た格好をした看護師さんがいなかった訳ではなかった

大抵は恐らく病院に長く勤めている看護師さんなのだろうか、若干今時のナース服からは浮いてはいたがゼロではない事を思い出したのだ


だけど…あの看護師さんは歩く時に平行移動する様に移動していた

「歩く」というより「滑る」と言った方が的確な動きにきっと生きた人ではなかったんだろうな、と考えていた


亡くなってからも仕事に従事しているなんてきっと良い看護師さんだったんだろうな…と考えていたら名前を呼ばれたので診察室のドアを開けた

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