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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(騙された?)実演販売

深夜のテレビやデパートの一角で行われる実演販売、今でこそ消費者保護の観点から怪しげな商品は少なくなって来たが一昔前は実演されても首を傾げざるを得ない商品が高額で売られていた


俺が初めて実演販売というモノに触れたのは地元のデパートの一角だった

多分中学一年か二年だったろうか、家電コーナーの前で今なら何の変哲もないテフロン加工?のフライパンを実演販売していた


販売員は適当に客の視線を集めると商品の特徴を説明し、如何に既存のフライパンとは違うかを力説していった

売り文句は確か「そのまま置くだけでお餅が焼けちゃうフライパン」だったか…


フライパンで餅を焼くとかどんなシチュエーションだよ…と心の中でツッコんでいたのだが

一緒に行っていた母親がそのキャッチコピーにヤられたらしくいつの間にかお買い上げしていた


帰り道散々注意はしたのだが母親はそんな事はない、早速家に帰ったら餅を焼いてみよう!と一点張りで頑として聞かなかった


家に帰り有言実行とばかりに餅を焼いたのだが早速焦げついて二回程で使い物にならなくなってしまった


まだ買って間もないから持って行って文句位は言おうと進言したがみっともないと言う理由で却下されそれでも納得がいかない俺は後日デパートの家電コーナーに行って見ると既に実演販売の売り場は跡形もなく消えていた


因みにとデパートの店員にクレーム対応の話を聞いてみると実演販売はスペースを貸し出していただけでデパート側としては責任を負えないと言われた


今のご時世なら大問題な対応だが当時はそんな杜撰な管理が罷り通っていたのにはショックを受けたモノだ


ずっと昔、学校の前で型抜きとか怪しげな露店商がいたがそれと手口は同じなのに何故騙されるのだろうか?と当時は憤慨したモノだ


お陰で今実演販売の映像を見ると斜めから見てしまう癖がついてしまった


旨い話には必ず裏がある


ある意味勉強になった体験でもある

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