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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)墓参り⬅new?

この間遠方から親戚が来て親父の墓に線香をあげたい、と言うので退院の報告も兼ねて同行する事にした


その親戚は結構信心深い人なのでただ墓に行くだけじゃなくとりあえず菩提寺に挨拶がしたいとかいうワガママを言い出したので断る事も出来ずに先ずは菩提寺に向かった


以前話したと思うが先代の住職は墓地拡張の為に欲張ったのか敷地内の山で滑落事故を起こして亡くなり

今は新しい住職が「通い」でやって来ている状況だったみたいで菩提寺に着いて訪ねてはみたものの不在だった


留守なら仕方ない、と諦めて帰ろうとしたら山肌に並んだ墓の間に墓参をしている家族?を見かけた


彼らがどうして今頃墓参りをしているかは分からないがこんな時期?に墓参りしてる人をあまり見ないので歩きながらボンヤリその人達を眺めていた


連れて来た親戚は俺の体調(退院後で足元が怪しい)とか一切構わずどんどん先に歩いて行ってしまう

そんな性格だから煙たがられるんだよ…とか心の中で文句を言いながら何とか追い付こうとしていると


何故か気になって再びさっきの家族に視線が飛んでしまった


1人、2人、3人、年配のご夫婦とその娘さん?が掃除したり線香をあげている後ろ

ボンヤリした輪郭の「更にもう1人」が娘さんの後ろにボーッと立っているのが視えた


墓参りしている様にも見えないし何で立っているのかも分からないけどその「連れ」は俺が駐車場に置いた車に辿り着くまでずっと視えていた


あれは一体誰だったのだろうか?

いつもの事で気にはなったが詮索するのも面倒なので煩い親戚を墓に案内する事に意識を戻して菩提寺から立ち去った

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