表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
417/441

(謎)車椅子

年末~年始連日投稿予定ではラスト

コロナのせいで不規則な年明けとなっておりますが皆さんはどう過ごされたでしょうか?


自分は…餅を食べてると思います

好きなので

この話は例の病院で見た不思議な光景


退院し、通院扱いになったので1週間ぶり?位に例の病院を訪れた

外来で順番待ちをしてみると予約待ちの人間の多さに驚いたりしつつも名前を呼ばれる迄じっと堪えていた


漸く名前を呼ばれ担当医の前に行くと問診もそこそこに血液検査だのレントゲンだの検査ツアーを言い渡され重い体を震い立たせつつ何とか検査室巡りを始めた


血液検査、レントゲンと亀並みの歩行速度で何とかこなし次は何処かな?と検査票を見ながら移動していくと通路の片隅に「外来用」と書かれた車椅子がポツン、と放置?されていた


辺りには待合室もトイレもなく両面壁に囲まれた普通の通路で何で?とは思ったが此処まで乗って来た人がいるかも知れないし誰かがイタズラしたとしても職員が片付けてくれるだろう

そう考えた俺はそのまま車椅子を横目にみつつ先にある検査室へと急いだ


午前中で終わるかと思っていた検査が午後を跨ぐと聞かされ院内の食堂で昼食を済ませ時間が余ったので近所で買い物とかをして時間を潰し戻ってみると

先程検査した所に不備があり追加したいと言う事で俺は再び車椅子のあった通路を歩き始め…


まだあった。同じ場所、同じ形で。


停めてあるには不自然だし使用しているならこんな場所に置いておくのも無理がある

たまたま看護師さんが通り掛かったので


「すいません、あの車椅子午前中からずっとアソコに置かれているんですけど…」


と言ったら


「そうなんですか?ありがとうございます」


?な返事だな、とは思ったが一応伝えたしこれ以上関わっても仕方ないので改めて検査室へ向かった


検査を終え結果も聞いて後は会計となった時に手元に持って来ていた筈のお薬手帳等を入れたバッグがない事に漸く気が付いた


記憶を辿ると恐らく午後に行った検査室で忘れて来た可能性が高そうだ


(忘れ物としてカウンターに届けられていないかな?)

と淡い期待を込めて尋ねてはみたが報告は受けていないと言う


となると自力で検査室迄取りに行く羽目になる

検査室に聞いて貰ったが見当たらないとの事で已む無くあの通路を通って検査室に…

あの車椅子は片付けられる事もなくそのままの位置で放置されていた


何で斜めに停めてあるのに直そうとも回収しようともしないのか、意味が分からない

勝手に片付けて実は利用者が…みたいなリスクは避けたいのでまた横目に見ながら通り過ぎようとしたら


ありました。俺のバッグが。

座面に置かれた状態で。


因みに行きはその通路を通ったが午前も午後も帰りは他の通路を使ったので片道しか通っていない

流石に歩行中に落とせば気付くしその近辺で何処かに立ち寄ったという事もない


検査室で見つかったとしたら通路に置かれている車椅子の上に置くなんて事はあり得ないだろうし患者とかが拾ったにしてもそもそも落としていない


凄く違和感を感じたが原因を探るのもヤバそうなので車椅子からバッグを拾うとカウンターに向かいバッグを発見した事を伝えて病院を出た


入院中も不思議体験をしたが通院でも体験するとなるとセカンドオピニオンなり別の病院にかかった方が良いのかなぁ…


と悩む今日この頃

奇憚雑記的には話題の宝庫なんだけどちょっと空気が違うんだよね、この病院

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ