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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(不明)新しく来た住職

ストックが切れてましたので後れ馳せながら投稿

以前父方の菩提寺の住職が地所内で事故死した、という話をしたと思う

突然住職が不在となれば困るのは檀家達で直ぐ様新しい住職がやって来た


と言っても片田舎の寺なので住職不在の中、代理として祭事を行っていた近くの寺から息子があてがわれただけなのだが


信心深くない俺は特に挨拶する訳でもなく書簡にて送られて来た内容にふーん、と思っていたたけだったのだがとうとう今年の盆に新しい住職と対面する事になった


例年塔婆を貰いに寺を訪れるのだがやはり新体制となったからなのかいつもと雰囲気が違う

前住職の急逝で引き継ぎが出来なかったせいか何となく慌ただしい


本堂に入って塔婆を貰う訳だが例年なら住職の身内が受付をしていて住職が塔婆を渡してくれていたのだが

今年は人手を雇ったのか数人の事務職みたいな風体の人が慌ただしく動いていた


そんな中、新住職はてきぱきと事務職達に指示を出していて前住職とは違う雰囲気だったのだが如何にも事務的で何なら面倒事を押し付けられて嫌々其処にいる、みたいな余り良い印象を持たなかった


塔婆を貰い、墓に向かう途中母親に新しい住職の事を聞いていたのだが背景は分かったのだがどうも腑に落ちない


一体何が腑に落ちないんだろう?と考えたのだがその答えはついぞ出なかった


送り盆となり再び墓に向かう途中で偶然新住職の乗った車とすれ違ったのだがその時漸く腑に落ちなかった理由が分かった様な気がした


新しくやって来た住職は「影」がなかった

この感覚は俺の個人的感覚で上手く説明が出来ないのだが「影」がない風に視えた人はその後長くはいない


死ぬ、という不吉な事ばかりではないのだが長く居着かないのだ

恐らく新住職はあの寺を任された事に納得がいってないのだろう、多分数年もしない内に揉めると思った


予言めいた事で実際どうなるかは分からないが一応こうやって記しておけば俺の感じたこの感覚が真実だったのか否か、時が解決してくれるだろう


一応いとこには話して賭けてみようかな?

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