(事故)聞いて痛い話
俺の知り合いに家族を持ってからDIYに目覚めた人がいる
初めは生まれて来た子供の為に庭に遊具を作るんだ!とかの切欠で深みに嵌まったそうなのだが
凝り性の彼は小遣いを工具や材料に注ぎ込み始めいつの間にか素人が持つにしては凄過ぎる程の工場迄作ってしまった
子供達や家に遊具や家具を作る噂が広まってその内知人達にも頼まれて色んなモノを作ってやるまでになっていたそうだ
ある日、金属を磨く為にグラインダーという電動工具を使っていた時の事
立て掛けてあった材木が突然崩れ知り合いの頭を直撃した
狂った手元は金属を押さえていた自分の片手を襲い頭に衝撃を受けた知り合いは痛みに気絶してしまった
倒れた知り合いの目の前には未だ暴れるグラインダーが。。。
「で、これがその時の傷だ」
事の顛末を話してくれた知り合いの右目付近は酷い傷が残り失明していた
良く行く飲み屋で知り合ったその人は酔うとさっきの話を知らない人に語り出すので有名なのだが
目の前の傷痕を見せられて話しを聞くと何だかある部分がヒュッと縮む思いがする
俺も車やバイク弄りでグラインダーを始め電動工具を使う場面があるが使う度にその話と傷痕を思い出して常に細心の注意を払う事にしている
コントロールを失った工具が暴れて向かって来たら…と思うといつも油断は出来ない
反面教師的な意味でとても良い知り合いだ




