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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)海の家

結構昔、友人達と海に遊びに出掛けた


駐車場の呼び込みに誘われ高い駐車場代を払わされたのでついでに海の家も利用してやった


掘っ立て小屋、擦れた畳、潮風と砂浜特有のムンッとした熱気

俺達は午後にもなると満腹と疲労のせいで皆グロッキーになっていた


長いテーブルに突っ伏して目を閉じていると何処からか視線を感じる

目も開けるのも面倒で暫く無視していたが視線が明らかに俺方向に向いているのが徐々に強くなっていく感覚に襲われた


ふっ、と頭を上げ辺りをキョロキョロと見回すが畳の上で昼寝している友人達と他所のオッサンしかいない


(何だったんだろうな…)


と思いつつ再び仮眠を取ろうと突っ伏し始めた時、さっきの視線が突然感じられた


バッ‼と頭を上げ視線の元を一直線に見ると

キャンペーンガールがビール片手ににこやかに写っているポスターの前に人がいてこっちをガン見していた


俺は気付かなかったフリでゆっくりと突っ伏し寝たフリをした


だってそのポスターの前、人が立てるスペースなんてないんだもん…ビールケースが積んであって立ってこっちを見る姿勢なんて取れる訳なかったし


こういう場所の霊はしつこいので無視をキメ込んだけど…客の誰かに憑いて行くのだろうか?それともその場に?


夏は良いけど海の家が撤去されたらどうなるんだろ?

とか訳分からない疑問を沢山並べて家路についた

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