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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)自殺願望

一度だけ自殺願望の強い人を諭した事がある


友人の妹がとある事を切欠にそんな感じになり自傷行為とかに走って手に負えない、とある日友人に泣きつかれた


俺達は何とか気持ちを切り替えて貰おうと友人の親がスポンサーになってくれて

あちこち連れて行ってみたりアクティビティ系の遊戯施設やスポーツに連れて行ったりして一度は気を取り直すのだが

少しするとまた落ち込んで自傷行為→病院に運ばれ…みたいなループを繰り返した


良い人見つけて付き合っちゃえばそんな気持ちも切り替えられるよ!と言いたい所だがそもそもの切欠が元彼の裏切りが原因なのでおいそれと軽口も言えない


浅知恵しかない俺達の「連れ出して気分転換」作戦は失敗し万策尽きてしまった


それから半年もして友人から連絡があり、また?と思ったのだがその内容は呆気に取られる話だった


引きこもって自傷ばかりいていた妹が今は家に殆どいない程活動的になって明るくなったと言う

詳しく聞くと今では当たり前となっているSNSで友達や彼氏が出来て毎日楽しくて仕方ない!みたいな調子なんだとか。


まぁ切欠はアレでも結果が良いならそれに越した事はないよね☆

みたいな話で友人との会話は終わったのだがそれから結構時間が過ぎて久しぶりに友人と再会した時微妙な気持ちになってしまった


妹さんはその後結婚して子供も授かったそうだが物心がついたある日ふと子供に質問されたそうだ


「ママのお手て(腕)の線ってなぁに?」と。


彼女の腕には過去に自ら傷つけた痕が幾つも残っていて外では長袖とかで隠していたらしいのだが

流石に子供を風呂に入れたりもするので隠し切れず疑問に思った我が子が母親に無邪気に質問したそうだ


結婚し、子供も出来て強くなった妹さんはその質問を適当に流したらしいが

友人家族の前となると後悔の念を吐くのだそうだ


後悔先に立たず、的な話しだが自傷行為は後々更なる後悔を生むので止めましょう!と言うお話。


類似品に若気の至りで体にお絵描きした知り合いが子供と海水浴に行けず後悔してる、という話もあるがこれはまた別の機会に。

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