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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)ドラマロケ

俺の地元には少し特殊?な商店街がありその寂れ具合が目にとまるのか時々映画やドラマのロケ地として使われている


ミーハーではない俺も当時よく見ていたドラマの撮影があると言われて友人達と野次馬しに行った事がある


某医療ドラマが何故こんな所で?と思ったがどうやら作中で祭り事故が発生し、駆け付ける様を撮りたかった様で

普段ゴーストタウン化している商店街もその時は野次馬でごった返していた


撮影が始まり怪我人役の端役達と主演達の演技が繰り広げられる最中、シャッターの下りた呉服屋の前にボーッと突っ立っている男性がやけに気になった


その男性の前では怪我人役が悲痛な声を上げ駆け付ける主演達が次々に応急処置を施す緊迫したシーンなのに全く演技に加わらずただただ突っ立っている


(あれ?あの人は何の演技をしてるのかな?)


と思って側にいた友人に聞いたら友人にはその男性が見えていなかった


(あ、違うのか)


てっきり役者さんかと思っていたがどうやら俺にしか視えていない様で少し安堵した


だって多分その男性が実際にいたら画面にガッツリ見切れている場所に立っていたから。


その後もつつがなく撮影は進み野次馬やファンの歓声に応えながらロケ車に戻る主演達を見届けて俺達は帰路についた


後日放送されたドラマにはやはりその男性は映っていなかったが彼は彼で騒がしくなった現場を見たくて現れたのかも知れない


霊にもミーハーな人がいるのかな?と思った話

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