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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)こんな事はしょっちゅう


霊能者バトル(?)を書いていて思い出したのだが流石に本職さんには敵わないが俺も視える、と知られた時は面白がって無茶振りをされる事がある


数年前、幼馴染達との飲み会でたまたま同じ店に来ていた幼馴染の友人達と合流する事になった


酒が入っていたせいか幼馴染の1人がポロッと俺の視える話をしてしまいソコから質問責めに遭ってしまい困ってしまった


俺的には曖昧に誤魔化していたつもりだったのだがどうやらそれがそいつ等の癪に触ったらしい


幼馴染の友人じゃなければ外で平和的(?)に解決してもやぶさかではなかったのだがヒートアップしていくそいつ等の影で幼馴染がペコペコ謝っているので皆我慢した


結局何がさせたいんだ?と訊ねた所視えるのが本当なのか今から心霊スポットに行って確める!とかバカな事を言い出したので


「行って視えた所でそれをお前らがどう本当か確認するんだ?」


と冷静にツッコんだらぐぬぬ、としていた


場の空気を悪くした幼馴染が米つきバッタの様に謝るので気にすんな、と幼馴染同士でスルーする事にしたら


再び突っ掛かってきてこんな話をし出した


「例の事故現場、あそこなら直ぐだし行って確めようぜ!」


上からの物言いに俺達全員がムカついたが幼馴染が再びバッタの様にペコペコし出したので抑えた


「例の事故現場」とは建設車両が下校中の子供の列に突っ込んで死傷者を出した事故で凄惨さから当時知らない人がいない程だった


「あーー…で?」


みたいに適当に返事したら更に調子に乗って来たのでピシャッと言ってやった


「例の現場は近所だけど今まで一度も視た事ないよ」


そう言うとそいつ等は鬼の首を取った様にインチキ扱いをしながら満足げに店を出ていった


この質問というか無茶振りは事故が起こってから何度も何度も言われた事だ


だが申し訳ないが本当に視た事はない

恐らくあまりにも突然過ぎて「思い」を残す事もなかったんだろう


というか視えたから何だ?という話で不謹慎にも程がある


ムカついた話だったがこんな話は気付かれるとしょっちゅう吹っ掛けられて来るのでいい加減うんざりしている

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