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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)菊人形


小さい頃だったので何処で見たのかは覚えていないが町内の子供会みたいなので菊人形を見に行った事がある


うろ覚えで何を見に行ったのかすら覚えていないのだが後半に問題の菊人形が展示されている場所に向かった


紅白の垂れ幕の前に1列に並ぶ菊人形


何故か侍とかお姫様っぽい感じの風体の人形が色とりどりの菊で飾られていた


幼い俺にとっては退屈過ぎる行程に早く終わらないかな?と飽きていたのは覚えている


一体、二体と興味もない人形達を人の流れに合わせて眺めて行く

三体、四体、五…えっ!?


体は菊に覆われ時代がかった頭が乗せられている菊人形の肩口にもの凄く怒った顔のおじさんがこっちを睨んでいた


あまりにも恐くて早く通り過ぎようと繋いでいた母の手を強く引っ張るがそんな事を知らない母はのんびりと菊人形を眺めている


「怖いよ、早く!早く!」


みたいな事を訴えたが「またまた」みたいな感じで意に介してくれなかった


結局さっきのおじさんの事があって母にしがみつく様にしてその場をやり過ごし旅行は無事終了した


今思い出しても人が立てるスペースもなかったしあれは霊だと思っている


某探偵が田舎の大富豪の死による遺産相続により巻き起こされる殺人事件を解決していく超有名なあの映画


あの1シーンで菊人形の首が被害者の首とすげ替えられているシーンがあるのだがそれを見る度にあの時見たおじさんを思い出してしまう

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