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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(事件)消極的な自殺?


つい最近ご近所ネットワーク(オバチャン達の井戸端会議)経由で何とも切ない事件が俺の耳に届いた


隣町に住んでいた独居老人が自宅で帰らぬ人となっていたのをご近所さんが発見したそうだ


彼は早くに奥さんを亡くし子供達のも独立してからは家に1人、定年退職してからは地域の催し事やグランドゴルフに参加したりとそれなりに幅広い付き合いがあった様だった


そんな彼の不審な死は井戸端ネットワークによって様々な尾ひれが付いて拡散していく


俺の耳に入った話だと最近体調を崩し医療費(民間療法)がかさんで食べる事もままならなくなった彼は何と飲まず食わずでベッドで死を迎えるという何とも消極的な自殺をした、というショッキングな話だった


フィクションじゃ聞いた事があるけど本当にそんな事が出来るのか、それは正直な所確認のしようがないので分からない


自ら餓死を選ぶというある意味壮絶な自殺の噂は途中彼の子供達の虐待話に変わって立ち消えたが

もし本当に餓死したのであれば消極的な自殺だったとしても凄まじい決意だったんじゃないか?と思う


沢山の迷探偵を生んだこの一件は近所の嫁いだ筈の娘さんが出戻った件により速攻で流されたのにも怖さを感じた


…俺もネットワークに載らない様に気をつけよう

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