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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)死相?

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俺の友人に獣医がいる


小さい頃から付き合いのある数少ない友人で今でも暇があれば彼の動物病院に顔を出している


ある日、いつもの様に彼の下を訪ねると偶然往診に行くタイミングだったらしく

じゃあまた、と去ろうとした俺に彼は暇だったら往診に付き合わない?と提案してきた


どうせ話があって来たので時間も空いてるし診療にも少し興味があったので付き合う事にした


これから向かうのは牛舎で数日前から胃の異常で食事を摂らなくなってしまった牛の診療だそうだ


かくして目的の牛舎に到着し、車の中で時間を潰すのも何なので一緒に降りて折角なので牛と触れ合う事にした


初めて知ったのだがあれだけ大きな体を持っているのに意外と臆病なのに驚きながら

興味本位で近づいて来る牛を恐々と撫でたりして楽しんだ


その間にも友人は治療対象の牛に点滴を打ったり治療を施している


撫でるのにもそろそろ飽きたので治療中の友人の邪魔にならない様に該当の牛の前に移動した


点滴を打たれて大人しくしている牛の目を見たらさっきまで触っていた牛達とは違う違和感に襲われた


何がどう、とかは分からないが何か違う

それだけは分かるのだがじゃあ何処が?と聞かれるとサッパリ分からない


結局その違和感が何なのか分からないまま治療を終えた友人とその牛舎を後にした


素人ながらも関わった以上その牛の行く末が気になって後日友人に結果を聞いたのだが

残念ながらその後食欲が回復する事なく死んでしまったそうだ


あの時感じたモノは牛の死相?だったのだろうか?


それは多分死ぬまで分からない問題なのだろう

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