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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(怖)絵馬の願い


この話は高校時代の同級生から聞いた話


彼の地元には絵馬で有名な神社があって受験のシーズンになると多くの参拝者が合格祈願に訪れるそうだ


彼も大学受験を祈願する為に神社を訪れ絵馬を奉納する事に


社務所で絵馬を購入した彼は合格祈願の旨をしたためる前に奉納された絵馬に何が書いてあるのかを見る事にした


他の祈願者とは違う言葉を書く事で神様の覚えを良くしようという多少オカルトチックな発想だったが気分的なモノなので彼は次々と奉納された絵馬を捲って文章を読み始めた


この時期大量に奉納される絵馬は定期的にお炊き上げされるのか殆ど新しい絵馬だったのに数枚捲った下にあった絵馬はかなり古ぼけて茶けた絵馬があったそうだ


こんな古ぼけた絵馬が何で?


そう思った彼は絵馬に書かれた文章を見て鳥肌が立った


古ぼけて茶けた絵馬の表面には掠れた文字で


「○○を呪い殺す」


とびっしり書き込んであったそうだ

あまりの文字数と字面に狂気を感じた友人は絵馬を奉納するのを忘れて帰宅し、親にその絵馬の事を話したらドチャクソ叱られたそうだ


「どんな願いでも他人が奉納されて絵馬の願いを読むのは罰当たりだ!」


そう言われて二重で凹んだ彼は後日改めて神社に出向き自身の絵馬を奉納したそうだ


そのお陰か彼は第一志望の大学を見事に滑り合格確実とされていた第二希望も滑って晴れて(?)浪人生活を余儀なくされたそうだ


数年後再会した時おどろおどろしくその話をされたが内心彼の日常のチャラさが滑った原因なんじゃ?と思ったのは内緒だ


それにしてもそんな呪い節を絵馬に書いて奉納するとか常軌を逸した行動だけは相当怖い



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