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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊?)視線?気配?


「誰もいないのに視線を感じる」

「ある場所に行ったら鳥肌が…」

「何か嫌な気配を…」


大なり小なり皆さんも感じた事があるのでは?


これはそんな話。


俺の親父は大分前に他界したのだが菩提寺は生家に近い方が良いだろうと言う事で墓も生家近くにある


毎年盆の頃に塔婆を貰いに菩提寺に行くのだがここの住職がどうも陰気で苦手だった


更に輪をかけて苦手だったのが住職の母親と姉でお布施を届ける度に自分の寺は如何に格式が高いか、

授かっている衣は何ちゃらと自慢話するので困っていた


住職一家を抜きにしても寺の周りにある墓からどうも嫌な気配がしてならない


だから毎年塔婆を貰いに行く時はとても嫌な思いをしていた


ところが最近、その住職が死んでしまった

墓地の拡張で切り開いた山で滑落し、発見された時には手遅れという事故だった


未婚で跡継ぎもいなかった住職の跡は当座は近隣の寺が代行する形で行われ

住職の家族は寺には居られないので退去する事になったのだ


今年、そんな状態で塔婆を貰いに寺に行ったのだがソコで驚いた


同じ寺なのに前まで感じていた嫌な気配が全くなかったのだ


急死した為に引き継ぎが不十分で多少の混乱はあったが寺自体の雰囲気は良い方向にガラリと変わったので個人的には良し、とした


逆に言うと前住職が弔う力がなかったのかな?とも思ってしまったのは気のせいだろう


宗派の本部より送られて来るのかは知らないが次の住職は雰囲気の良い菩提寺にして貰いたいモノだ

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