表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
32/441

(人)死相


時折意図せず人の死相と言うか凶相が判る時がある


仕事で培った観察眼のせいかも知れないのでオカルトとの関連性は薄いかも知れないのだが


見えた人には何らかの凶事が起こっている事から使い物にならないレベルの何かが作用しているのだろうと考えている


親父の葬式の時、参列してくれた親戚の中に会うのが数十年ぶりという人がいた


生前の親父とその人の親が仲違いをして拗れ、そのまま縁遠くなってしまったらしい


俺が幼い頃の思い出話や若かった頃の親父の話等を話してくれていたのだがどうも雰囲気が気になって仕方がない


本人は至って健康そうなのだが目の光に力がなく、加えて顔全体に何と形容したら良いか分からないが

見えない日よけで日の光が遮られた様に濃い影が差している様にに見えたのだ


それが何らかの暗示だとは露とも思わない俺は不思議に思いながらもお礼を言って彼を見送った


それから半年程経った頃だろうか、元々連絡を取り合う程でもなかったので知らなかったのだが

叔母か父方の実家に月命日の帰りに寄った所病気で急死した事を伝えられたそうだ


あんなに元気そうだったのに?と叔母に訪ねると日頃の不摂生が祟って体を壊し急に逝ってしまったらしい


話を聞いている内にあの日の違和感を思い出していた。あぁ、あれが死相と言うモノなのか…と


思い返せば似たような違和感を覚えた事も何回かあったがその様な意味合いがあるとは思わなかった


それからは違和感を覚えた時はなるべくやんわりと伝えられれば良いのだが上手くいかず歯痒い思いをしている

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ