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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
318/441

(罰?)お地蔵さん

※お詫び※

体調不良によりストックが尽きてしまいそうです

誠に申し訳ありませんがほぼ毎日更新から隔日更新位にペースを落とさせて頂きます

復帰次第ペースを戻す予定ですのでご了承頂ければ幸いです


この話は知人の親父さんの話


ある年、大雨の影響で河川の土手が崩れあわや決壊?という事態が起こった


幸いにも最悪の事態にはならず復旧・補強工事に着手となって土建屋でもあった知人の親父さんにも工事の依頼が舞い込んだ


護岸工事の為にユンボを川原に持ち込み作業を進めていくが途中従業員が欠けた事で社長である知人の親父さんも重機に乗り込んで作業を続ける


川の中にある大きな岩等を撤去していくとバケットに硬い何かがあったので割って取り除く事にしたのは良いが

掬い上げたバケットに入っていたモノは胸元から真っ二つに割れたお地蔵さんだった


上流から流れ着いたのであろう


不可抗力とは言え何とも言えない不気味さを感じた親父さんだったが工期の短さについ壊れたお地蔵さんを脇に寄せてそのまま作業を進めたらしい


役所の無茶振り工期に何とか間に合わせ分担された部分の工事を終えると直ぐに元々請け負っていた工事に舞い戻った


それから1ヶ月しない内に知人の親父さんは作業中の滑落事故で四肢麻痺の大怪我を負ってしまった


「○○(知人)、お地蔵さんを壊したまま放っておいたから罰が当たったのかもな…」


これが怪我をして2週間後に親父さんが遺した言葉だったそうだ


親父さんの死後、河川事務所の許可を得てお地蔵さんを引き上げ補修した上で元々あった所に戻したそうだが

もし本当に罰が当たったのだとしたらあまりにもやるせない


ただ壊してしまったお地蔵さんを引き上げる時、正に親父さんが負った麻痺の部分以下が欠けていたのは果たして偶然と言えるのかな?


そんな話を知人は酔うと話してくれた

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