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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)友人②&③


小学校からの幼馴染に双子の兄弟がいる


俗に言う一卵性双生児で姿形じゃ正直どっちがどっちだか分からなかった


高校に上がってからはお互い違う道を歩んで俺は地元に戻って来て彼らは地元に残っていたらしい


大人になり買い物に出掛けたスーパーで偶然双子の片方に声をかけられた


彼は懐かしそうに俺との思い出を話すのだがその勢いに負けて「どっち」なのかを聞きそびれてしまったのだ


モヤモヤしながら彼と別れ後日別の友人にその事を話すと


「で、どっちだった?」


と聞かれた


痛い所を突くな…と思ったが正直どっちなのかが分からなかった、と正直に伝えると


「だよなぁ…俺も時々会うけど分からねぇんだよ…」


とぶっちゃけられた


尤も彼は地元残留組で双子の兄弟の「その後」も俺よりは知っている為に「恐らくこっちだろう」という状況判断は出来るらしい


最初の取っ掛かりで聞きそびれた代償は時々会う彼らに微妙に曖昧な返事をするという何ともモヤモヤする流れを作っている


一昔前は双子なんて相当珍しかったが今は結構双子は多い筈なので若い世代はちゃんと(?)分けて接しているのかを確認してみたい


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


高校時代、同じクラスになる事が多かったSという友人がいる


俺達の通っていた高校は県外からも生徒を集めていた私立校だったので生徒数がかなり多く

卒業後どの大学を目指すか?で明確にクラス分けされていたので一度も会わない同級生もいた中、Sとは良く同じクラスになっていた


そんなマンモス高だった為に建物も多く学食の他に購買部も数ヶ所あったのだがSとは良く学食に行って昼食を共にしていたのだが


彼が毎日飽きずに食べるメニューが不思議だった


千人は優に越えていた為に学食の食堂には色々なメニューがあったのだが

彼はいつもメインメニュー(うどんやカレー等)ではなく別の場所で販売していたサイドメニューを二品のみ頼んで食べていたのだ


一度不思議に思った俺はSにその真意を訊ねたのだが結局卒業する迄理由は教えてくれなかった


Sとは進路の違いもあって暫く会わない年月が経過したのだがこれも腐れ縁なのか

全く違う経路(俺の幼馴染と友人になって)で無事(?)再会を果たしたのだった


どこをどう間違ったのか?彼は教師になっていたのだが

そんな彼についぞ教えて貰えなかった「昼食の謎のサイドメニュー二品」主食説?を問い質す事にした


「だってアレ、旨かったんだもん」


そんな単純な答えだった事に呆気に取られたが結局彼は良く考えたら変わり者だった


そんな変わり者の彼は何故か女子高の教師という世間から見たら羨ましい(?)職についているのだが変わり者な彼は生徒にイジられるキャラとして今はそれが悩みらしい


今も良く分からない奴だ

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