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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)(謎)鎧にインド女?


小学生の頃、我が家に突然鎧兜がやって来た。


ある旅館が廃業する時に親父が譲ってもらったらしい

本物の鎧兜と模造刀も一拵えあったので流石に場所をとる。悩んだ末に和室の床の間に鎮座させる事になった


物珍しさも一段落した頃、母親が夕飯の片付けをしている時だったと思う

居間でテレビに夢中になっていた俺はふと誰かに見られている?という錯覚を覚えた


次第にその視線は強くなり気が気ではいられない

CMに入ったのを切欠に思いきってその視線を追ってみた


床の間の鎧兜、そのケースを覆う位大きな顔が浮いていた


落武者の霊が!なら納得するのだが何故か女性、しかも額の真ん中には何か赤いイボの様なモノが付いている


相当後にそのイボはインドの既婚女性が付けるビンディらしい、と判明するが当時のアホ小学生には分かる筈もない


え?と思ったがとりあえず母親に見せて自慢したろう!と思いたった

急いで洗い物をしている母親の元に行き


「鎧のトコに女の人がいるよ!」


と報告に行った


当然の事ながら一笑に伏され意気消沈でスゴスゴと居間に戻って改めて床の間を見ると鎧兜があるだけだった


今も家には鎧兜はあるがそれを見たのは一度きりだ

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