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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(謎)記憶の相違


実は俺の記憶はとても曖昧で正直小学生高学年位迄の記憶が殆んど残っていない


僅かに残っている幼い頃の記憶の中にある親友との出会いがある


今でも親しくしている友人で小さい頃、股関節の病気でマッドマッ○スみたいな金具を足に装置していた彼は

父親に連れられて俺の家の近くの川原で歩行訓練をよくしていたそうだ


今のは友人の記憶


で、問題は俺の中に残っている記憶である


ある日川原で変な親子を見かけて近くに行くと俺と同い年位の男の子が足に金具を着けて親に手を引かれて歩いている


毎日、と言う訳ではないが俺は橋の上から、時には川原に降りて近くでその光景をただただ眺めていた


これが問題なのだ


実は川原で歩行訓練していたのは俺の友人でその記憶も残っているらしいが

同い年の子供(つまり俺)が結構な頻度で眺めていた、という記憶は全くないらしいのだ


幼稚園位の話で友人と出会ったのは小学生になってからの事


お互いの記憶違いか?と彼の父親に聞いた事はあるのだが息子の歩行練習を度々見に来ていた子供はいなかったそうだ


…じゃあ俺は何でその記憶があるのだろうか?


因みに幼少期に股関節の病気で器具をつけていた事は本人は特に話す事もなく


俺達が大人になってから飲み会か何かの席で俺から「あの時お前、器具つけて歩いてたよなぁ」と聞いて初めて事実だと判明した位友人は誰にも話していなかった


となると…


俺はどうやって彼の歩行訓練を見学していたのだろう?

何故その記憶だけが鮮明に残っているのだろう?


考えても謎は深まるばかりである

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