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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(人)知ったかぶり


高校時代、「知ったかぶりのA」という皆に良く思われていない奴がいた


「あー、それ知ってる」


が彼の口癖で別に話しに加えてもいないのに


「あー、それ知ってる」


と横から入って来て場を白けさせるので疎まれていたのだ


ある日の休み時間、異世界に行ったらどんなキャラになりたいか?みたいな下らない話で盛り上がっていた


「やっぱり魔法使いかな?」

「私はお姫様」

「…えっ?その顔で?」


とか本当にどうでも良い話で盛り上がっていたら


「あー、それ知ってる」


と突然Aが乱入してきた


呼んでもいないのに突然割り込んで来て知ったかぶりするAに余程腹が立ったのだろう、

グループの中にいた女子が思いっきりAを罵倒し始めた


「何なの?いつもいつも知ったかぶりして‼アンタなんか呼んでないわよっ‼」


その他にも書けない程滅茶苦茶罵倒した彼女は友達と連れ立って教室を出て行ってしまった


あまりの剣幕に呆然として逃げ遅れた男性陣は


「あはは…まぁ虫の居所が悪かったんだろ?気にすんな」


と思ってもいない事を言ってフォローしたがAはその言葉に反応せずスタスタも自分の席に戻って突っ伏してしまった


その日1日Aは放課後になる迄突っ伏したままで動かず翌日から学校に来なくなった


結局Aはそのまま学校を辞めてしまい俺達には本当に気まずい思い出だけが残された


そんだけ博識ならTPOも知ってて欲しかったな

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