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(動物)飲み屋街
二十代半ば、東京で1人暮らししていた時の話
当時輸入商の仕事をしていて中々に小忙しく、楽しみはたまに飲みに出掛ける位だった
仕事が終わると会社で普段着に着替えそのまま飲み屋に直行、朝までコースで飲んでいた
行きつけの飲み屋の近くにゴミをまとめて置く場所があり、朝方通るとゴミの山が出来ていた
ある日、いつもの様に朝帰り
見慣れたゴミの山とカラス達を横目に駅へ向かおうとしたら
カラスが普段より異常に鳴いているのに気付いた
(縄張り争いか?)
と思ってよくよく見たらゴミの山の中に人が倒れていた
カラスが(ソレ)を啄んでる??
慌てて店に戻りマスターに状況を説明してその場所を避けて帰宅した
後日マスターに聞くとやはり死んでいたらしい
気のせいかカラスが啄んでいたのが目玉だった様な気がして暫く朝帰りが出来なくなった