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『奇憚(きたん)雑記』  作者: とれさん
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(霊)モール下のフードコート


家族と共にショッピングモールに出掛けた時の話


女性の買い物ペースについて行けず建物中央の吹き抜け部分に設置されているベンチで荷物番を引き受ける事にした


数百メートルはありそうな建物にある吹き抜けと並ぶベンチ、そして俺と同じ様に荷物番と化したお父さん方が点々と見受けられる


どうせこうなると小一時間は待たされる羽目になるだろう、と行き交う人々や賑やかな店舗等をぼんやり見て時間を過ごしていたが

ふと階下にあるフードコートに目を落とした


家族連れやカップル、学生達が何やら楽しそうに食事をしているのを見て次第に小腹が空いてきたが

荷物番はお役後免になる迄はかなり時間がありそうだ


丁度視界にとある店舗のメニューが入ったので(何食おうかな?)とぼんやり見ていると

テーブル席の方に何か変な違和感を覚えた


百席以上あるだろうテーブル席、丁度お昼だからか満席に近い

その通路を人影の様なモノが横切っていた


ぼんやり見ていたので思わず二度見してしまったのだがその影は相変わらずテーブル席の端から端位を何度も横断している


人もテーブルも椅子もすり抜けて


(何だありゃ?)


目を凝らしても影しか見えないが確かに人影、何故テーブル席の間を横切っているのかも分からない


数分その影を目で追っていたがその内スッと消えてしまった


上から見ていたから何とも思わなかったがもし階下のテーブル席にいたらきっとビックリしただろうな…


それから何度もそのショッピングモールには行っているがその影を見たのはその一回きりだ

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